“闘う医学生”朝比奈沙羅が初戦敗退　柔道全日本選抜体重別選手権

柔道全日本選抜体重別選手権最終日 （ 2023年4月2日    福岡国際センター ）

＜柔道全日本選抜体重別選手権最終日＞女子78キロ超級1回戦で敗れた朝比奈沙羅
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　女子78キロ超級1回戦で、18、21年世界女王の朝比奈沙羅（ビッグツリー）は高橋瑠璃（SBC湘南美容クリニック）に反則負けを喫し、初戦で姿を消した。

　試合は両者指導2でゴールデンスコア（GS）の延長戦に突入。朝比奈は積極的な技出しで圧を掛け続けたが、決めを欠いて徐々にスタミナを消耗。GS5分18秒、3つめの指導が飛んで反則負けとなり、「指導狙いではなく投げに行こうとしたが、こだわり過ぎて大味（な攻撃）になってしまった」と悔やんだ。

　16年リオデジャネイロ、21年東京五輪と代表入りを逃した一方、20年4月には独協医大に入学し、“闘う医学生”として競技と並行して勉学にいそしむ。平日は十分な稽古を積めない環境だが、「勉強をしているから弱くなったと言われたくない。片手暇でやっていると思われたくない。そのためには結果を出さないと」と話すと涙。パリ五輪代表入りは厳しい状況に追い込まれたが、「明日からまた学校。どうしたらいいかを考えて（練習を）やる」と言葉を振り絞った。