ネッツの渡辺が14得点 3P成功は4本 フォワードの層が厚くなる中で貴重なパフォーマンス

[ 2023年2月10日 12:19 ]

3点シュートを決めて雄叫びをあげるネッツの渡辺(AP)
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 球宴先発のカイリー・アービング(30)をまーベリクス、ケビン・デュラント(34)をサンズにそれぞれ放出したネッツは9日、地元ブルックリン(ニューヨーク州)でブルズと対戦。ベンチから出た渡辺雄太(28)が22分の出場でフィールドゴール(FG)を7本中5(うち3点シュートは5本中4本)成功させて14得点、1リバウンド、2アシスト、1スティールをマークし、ネッツは大詰めの第4Qを37―21として116―115(前半53―50)で勝利を収めた。

 ネッツは3試合ぶりの白星で33勝22敗。デュラント不在となってからは6勝9敗、アービング不在となってからは2勝2敗となった。

 渡辺は第3Q残り4分15秒から第4Q終了まで“クロージング・ユニット”の1人して連続16分15秒間、コート上でプレー。第4Qには貴重な2本の3点シュートを沈めてブルズを振り切った。

 渡辺が1試合で4本以上の3点シュートを決めたのは今季3回目で2ケタ得点は今季13回目。3点シュートの成功率は47・5%から49・1%に上昇した。規定本数(試合数分)には3本不足しているがこの部門では依然として“陰の1位”に君臨。2つの大型トレードで主力クラスのフォワードが3人加入している状況とあってスポーツ専門局のESPNによるポジション別序列ではスモールフォワードとパワーフォワードの5番手(最後方)扱いになってしまったが、自身の存在感をアピールする価値のある試合となった。

 3点シュートの成功率部門で前日まで1位だったサンズのデイミオン・リー(30)はこの日のホークス戦で9本中8本を失敗して46・8%から45・3%となって3位にダウン。代わってナゲッツのケンタビアス・コールドウェルポープ(29)が46・0%で1位に浮上している。

 サンズから移籍のミケル・ブリッジズ(26)とキャメロン・ジョンソン(26)の両フォワードはまだ戦列に加わっておらず、センターのニック・クラクストン(23)とガードのセス・カリー(32)は故障で欠場。マーベリクスから加入し、ネッツに2シーズンぶりに復帰したスペンサー・ディンウィディー(29)がチーム最多の25得点、同じくマーベリクスから移籍したフォワードのドリアン・フィニースミス(29)も先発し、35分の出場で9得点と9リバウンドを記録している。

 ベンチから出たジョー・ハリス(31)が6本の3点シュートで18得点。史上最年少で3試合連続の40得点以上をマークしていたキャム・トーマス(21)は20得点だった。

 ネッツは11日に東地区全体3位の76ersと対戦。ブルズ戦で大活躍した渡辺を新加入のフィニースミス、ブリッジズ、ジョンソンに対してジャック・ボーン監督(47)がどのような“比重”で起用していくのかが注目されるところだ。

 ブルズは26勝29敗。ザック・ラビーン(27)が38得点、ニコラ・ブーチェビッチ(32)が15得点と17リバウンドを稼いだが、3連勝のあとは黒星が2つ並んだ。

 <渡辺の全オフェンス>
 ▼第1Q(出場機会なし)
 ▼第2Q(出場6分4秒=3得点)
(1)3分16秒・ペイント内でフローター=×
(2)3分40秒・正面から3点シュート=○(アシスト・オニール)
 ▼第3Q(出場4分15秒=5得点)
(3)9分5秒・右コーナーから3点シュート=○(アシスト・オニール)
(4)11分3秒・正面っや左からインサイドにカット。シモンズのパスを受けてゴール下=○(アシスト・シモンズ)
 ▼第4Q(出場12分=6得点)
(5)5分10秒・左コーナーから3点シュート=○(アシスト・シャープ)
(6)右コーナーから3点シュート=×
(7)7分37秒・左コーナーから3点シュート=○(アシスト・トーマス)

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