琴勝峰　優勝争った初場所は「良い経験できた」　2年ぶり上位挑戦の春場所へ「勝ち越しを目標に」

四股を踏む琴勝峰（撮影・前川　晋作）
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　大相撲の幕内・琴勝峰（23＝佐渡ケ嶽部屋）が10日、千葉県松戸市の同部屋で春場所（3月12日初日、エディオンアリーナ大阪）に向けての稽古を行った。前日の申し合い稽古中に背中を少し痛めており、この日は四股などの軽めの運動で調整。「すぐに治るので全然問題ない」と軽症を強調した。

　初場所は千秋楽相星決戦で大関・貴景勝（26＝常盤山部屋）に敗れて惜しくも初優勝を逃したが、11勝4敗の好成績。「良い経験はできたと思います。肩の力を抜いて前に出れば自分の相撲が取れると自信になった」と手応えを得た。

　春場所では、約2年ぶりに幕内上位に番付を上げる。「硬くならずに15日間しっかり自分の相撲を取りたいですね。とりあえず勝ち越しを目標に、コツコツ積み重ねてやっていきたい」と抱負を語った。一昨年の初場所は自己最高位の東前頭3枚目で跳ね返され、2勝13敗と大きく負け越し。その後、足首のケガなどを乗り越えて十両から復活してきた。千秋楽まで優勝を争った初場所の経験を生かし、進化した姿を見せていく。