埼玉の“ラスボス”堀江翔太 プレーは力強く、トークは軽快 “笑わない男”も絶賛「いけてました」

[ 2022年12月17日 21:26 ]

ラグビーリーグワン第1節   埼玉22―19BL東京 ( 2022年12月17日    埼玉・熊谷ラグビー場 )

<埼玉・BL東京>後半、テイラー(左)を止める堀江(撮影・篠原岳夫)
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 リーグワン創設2季目が開幕し、初代王者の埼玉はBL東京との接戦を22―19で制した。日本代表通算68キャップを誇るフッカー堀江翔太(36)はリザーブから途中出場。進化し続けるボディーを武器に相手との接点で圧倒し、連覇を狙うチームの白星発進に貢献した。

 “ラスボス”が今季も立ちはだかる。堀江は12―16の後半12分、坂手淳史主将(29)に代わって途中出場すると、相手攻撃を封じる激しいタックルやブレークダウン(ボール争奪戦)で力強さを発揮。同32分には自陣10メートルライン付近でボールを持つ相手SOトム・テイラーへ激しくぶつかり、反則を誘う。逆転勝利へ導くと、試合後の会見では自ら“逆質問”した。

 「動きやすさは毎年、毎年感じている。コンタクトの強さも感じているんですけど、どうでしたか?いけてました?(笑い)」

 横に座っていた“笑わない男”プロップ稲垣啓太(32)が、すかさず反応した。「いけてました」。この言葉を聞くと、堀江はうれしそうに「ガッキーが言ってくれるなら、その通り。周りの意見が大切だと思うので。ありがとうございます」と笑みがこぼれた。

 昨季も試合後半から登場する切り札として、初代MVPに輝いた。オフには、14年から師事するアスレチックトレーナーの佐藤義人氏と二人三脚でトレーニングを積んだ。「もう一段、二段と成長したい」と、ひたすら歩き続ける24時間ウォーキングにも挑戦。状態をキープするのではなく、常に進化を求め「自分がケガしやすい部分が分かった。足の裏も強化されたし、知識も増えた」とうなずく。

 ユニホームの短パンをまくり上げる姿がおなじみだが、この日は少し様子が違った。「短パンは一つサイズが大きかった。4XLはいて、試合出た時くらいに“いつもとちゃうな”と感じた。もうちょっと小さくして動きやすくします」。プレーは力強く、トークはちゃめっ気たっぷりに、今季をスタートさせた。

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