若きFW第1列で王者・埼玉と接戦 BL東京は黒星発進も手応え ラグビーリーグワン

[ 2022年12月17日 18:47 ]

ラグビーリーグワン第1節 ( 2022年12月17日    埼玉・熊谷ラグビー場 )

<埼玉・BL東京>開幕戦の勝利を喜ぶ埼玉の選手たちと顔をしかめるBL東京のリーチ(撮影・篠原岳夫)
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 昨季4位のBL東京は、初代王者の埼玉に19―22で逆転負け。黒星スタートとなったが、旧トップリーグ時代の09~10年シーズン以来の優勝を目指す古豪が、復活を印象付ける戦いぶりを見せた。

 BL東京は前半4分にSOテイラーのPGで先取点。同11分にはWTBナイカブラの突破でインゴールに迫ると、最後はラックからNo・8リーチが持ち出しトライ。前半だけで3度のジャッカルを決めるなど、今季から掲げるチームスピリット「猛勇狼士」の副題でもある“接点無双”を体現した。

 後半はプレーの修正を図った王者の後手に回り、ペナルティーを続発して逆転されたが、トッド・ブラックアダー・ヘッドコーチ(HC)は「後半は規律が足りなかった。ただ選手を誇りに思う。うまくいっている部分は増えてきた」と昨季は18―30で敗れた一戦からも進化に手応えをにじませた。

 リーチ、ディアンズら今秋の日本代表で活躍した選手も在籍するBL東京だが、戦力的には登録メンバーに日本代表7人のほか、海外の国代表で活躍する選手を擁する埼玉が上。それでもフッカー原田らFW第1列に大卒1、2年目の選手3人を並べてスクラムは互角の勝負を演じるなど、独自のスカウティングと鍛錬が根付く“東芝らしさ”で3点差の接戦に持ち込んだ。

 ブラックアダーHCも「若手のフロントローが素晴らしい活躍をしてくれた。彼らは重要なテストに合格した」と賞賛。トライシーン以外にもフル出場で体を張り続けたリーチも「大活躍してくれた。ハードな練習を乗り越えた(成果)」と称え、チームの成長を感じ取っていた。

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2022年12月17日のニュース