青学大、箱根V2へ「ピース大作戦」 原監督、スポーツできる平和に感謝し「ピースでゴール」

[ 2022年12月11日 04:15 ]

第99回東京箱根間往復大学駅伝(来年1月2、3日) 記者発表

オンライン会見でピース大作戦を発令した青学大の原晋監督
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 第99回東京箱根間往復大学駅伝(来年1月2、3日)の記者発表と上位5校によるトークバトルが10日、オンラインで行われ、2連覇を狙う青学大の原晋監督(55)が恒例のテーマを「ピース大作戦」と発表した。今季は出雲4位、全日本3位と駅伝で頂点に届いていないが、熟知した箱根路で3冠に王手をかけた駒大の前に立ちはだかる。充実した戦力で今年1月に打ち立てた大会記録更新も視野に入れ、ピースサインでゴールテープを切るつもりだ。

 オンラインの画面越しに、原監督は堂々とピースサインを見せた。2連覇を狙う箱根のスローガンは「ピース大作戦」。エントリー16選手も決まり、決戦まで残るは約3週間。指揮官は「コロナがまだまだ収束しておらず、ウクライナ情勢も収束していない。平和だからこそ、スポーツや箱根駅伝もできる。平和である以上、優勝を目指します。ピースでゴールを飾りたい」と意図を説明した。

 得意の箱根路で圧倒的な力を見せつける。トークバトルで書いた目標順位は、往路、復路も含めた完全制圧。それだけではなく「10時間43分42秒をさらに更新したい。仕上がり具合は順調でございます」と憎らしいほどの自信だった。

 エントリー16人中13人が「箱根と相関関係にある」という1万メートルで28分台。前回、最激戦区の2区を任された近藤幸太郎、その2区を1年で走った岸本大紀ら経験豊富な4年生は9人が入った。近藤、岸本のダブルエースの投入区間については「往路ですよね。どこでも使えるランナー」と明かした。

 世界選手権1万メートル代表の田沢廉を擁する駒大に地力で引けを取らない布陣。「3冠を目指すのは駒沢さんだけですが、連覇を目指せるのは青学だけ」と語り「序盤に(駒大)大八木監督の名言“男だろ”が響くので、近くで走るうちの選手にも良い影響」と笑い、独走態勢を許すつもりはない。

 箱根駅伝のアイコンにもなっている原監督は「(サッカーの)W杯が盛り上がりましたけど、やっぱり箱根は凄いねという走りを各大学と高いレベルでやりたい」と好レースを熱望。V2を告げるピースサインを目指し、青学大の準備もラストスパートに入る。

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2022年12月11日のニュース