【陸上】やり投・北口榛花が海外転戦終え帰国「世界のお姉さま方は勝たせてくれなかった(笑)」

[ 2022年9月20日 15:01 ]

ダイアモンドリーグ・ファイナルを終えて羽田空港に帰国した女子やり投げの北口
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 陸上女子やり投げで世界選手権、ダイヤモンドリーグ・ファイナルとも銅メダルを獲得した北口榛花(24=JAL)が20日、羽田空港に帰国した。世界選手権では女子の投てき種目として五輪を含めた世界大会で日本勢初の表彰台、ダイヤモンドリーグ(DL)ファイナルでも日本勢初表彰台の快挙だった。

 北口は「世界陸上の銅メダルはうれしく、想像以上の出来だった。目標の一つのDL転戦もかなえることができた。選手生活続ける中で誰もができる経験ではない」と振り返り、ファイナルの銅メダルについては「(世界選手権と)同じ3位でも違うことを感じた3位」と悔しさが残ったという。「そう簡単には、世界のお姉さま方は勝たせてくれなかった」と苦笑いだった。

 3カ月にわたる海外転戦が終わり「夢の一つが世界旅行。やり投げとともにかなえることができている。自分の中で充実感があった」と語った。秋の国内大会出場が残るが、来年に向けて「ブダペスト(世界選手権)ではメダルを獲りにいくことを意識して、メダルが獲れたら。その色が今年より良い色ならなお良いと思っている」と話した。今年ファイナルまで出場したDL転戦についても「楽しい思いをしてしまったので、最後まで(大会を)まわりきれるようになりたい」と貪欲に語った。

 多くのライバルやベテラン選手と投げ合い、24パリ五輪の捉え方も変わった。「狙ったことを狙ってやるのは難しい。チャンピオンになりたくてもなれなかった。経験不足もあり、まだまだ早いぞと言われた気がした。パリまで焦ることなく、競技人生を長く続けると思って、気長に。焦らなくてもいいと再確認できた。ゆっくり、じっくりやりたい」と率直な思いを語った。無事に帰国し「(拠点の)チェコの料理は味が濃い。おそばとか、焼き肉も食べたい。刺し身も食べたい」と豪快に笑った。

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2022年9月20日のニュース