五十嵐カノアが4回戦進出一番乗り　エア連発で他を圧倒　サーフィンワールドゲームズ

サーフィン　ワールドゲームズ第5日 （ 2022年9月20日    米カリフォルニア州ハンティントンビーチ ）

五十嵐カノア
Photo By スポニチ

　男子3回戦が行われ、東京五輪銀メダリストの五十嵐カノア（木下グループ）が1組に登場。16・17点をマークし、1、2回戦に続き3ヒート連続で1位通過で4回戦進出を決めた。

　“朝イチ”のヒートでも五十嵐の強さは不変だった。今大会3ヒート目で初めて黄色のジャージーを着た五十嵐は、まず1本目で朝飯前とばかりにエアを含むライディングで7・50点をマーク。その後は0～2点台が続いたが、6本目にエアとカービングを組み合わせた構成で5・67点をマークすると、終了間際の7本目にエア2本の構成でエクセレントスコアの8・67点を出しベストスコアを更新。他の3選手が2本合計でも1桁台のスコアにとどまる中、1人だけ異次元のサーフィンでこの日午後に行われる予定の4回戦一番乗りを決めた。

　今年は日本人として唯一参戦するプロ最高峰のチャンピオンシップツアー（CT）でも自己最高の総合5位。チャンピオンになったフィリペ・トレド（ブラジル）らCT上位4人が不参加の今大会だけに、五十嵐自身もトップ5の意地を見せたいところ。悲願の世界一まで、あと5つ。一気に頂点まで駆け上がる。