高安、待望の伊勢ケ浜部屋での稽古に充実の泥まみれ 「気合が入って精いっぱいやりました」

[ 2022年8月25日 18:04 ]

ぶつかり稽古で照ノ富士に胸を出してもらう高安
Photo By 代表撮影

 大相撲の平幕・高安(32=田子ノ浦)が25日、東京都江東区の伊勢ケ浜部屋に出向き、横綱・照ノ富士、平幕の錦富士、翠富士らと23番取って13勝10敗だった。

 照ノ富士とは4番(1勝3敗)だったが、熱の入った攻防を展開した。ぶつかり稽古でも胸を出してもらい、かわいがりに体じゅう泥だらけ。伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)に「高安、大丈夫か」と心配されながらも、至福の瞬間を楽しんでいるかのようにもがきまくった。稽古終了後には照ノ富士とがっちり握手。「持てる力を出し切りました。本当に横綱は強かったですし、ぶつかり稽古も出していただいて、充実した、いい稽古になりました。活気のあるいい稽古場で、師匠をはじめ親方衆、先輩がいい指導で本当にいい環境で稽古しているなと。自分も気合が入って精いっぱいやりました」と満足感を漂わせた。

 出稽古解禁期間に勢力的に出稽古を行う高安が最後に選んだ場所は横綱以下6人の関取を抱える伊勢ケ浜部屋だった。「自分がこの世界に入った時によく当時の安治川部屋、今の伊勢ケ浜部屋によく出稽古に来ていただいたり、行ったりという思い出がある」。当時は兄弟子の稀勢の里(現二所ノ関親方)と安馬(日馬富士)が激しいライバル心を燃やし、熱い稽古を繰り返した。その姿を間近に見て刺激を受けた高安は「黒まわしの時に伊勢ケ浜部屋の若い衆とガンガン稽古しました。そのことを思い出しました」と述懐。「あの日のことを思い出してもういっちょ頑張らないといけないという気持ちが強くなりましたね。横綱にも稽古つけて頂いて、伊勢ケ浜親方にも声をかけて頂いて本当に感謝してます」と充実した表情をのぞかせた。

 7月の名古屋場所は場所前に新型コロナ感染にし無念の全休。それでも場所中には体を動かし、8月5日から始まった夏巡業から元気な姿を見せている。秋場所(9月11日初日、東京・両国国技館)に向け「自分も現役生活はそんなに長くないので、一生懸命燃え尽きるまでやりたいです。また上を目指してやりたいです」と闘志を燃やしていた。

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2022年8月25日のニュース