桃田 まさかの2回戦敗退「ミスを恐れて縮こまってしまった」

[ 2022年8月25日 04:30 ]

バドミントン世界選手権第3日 ( 2022年8月24日    東京体育館 )

2回戦で敗れた桃田賢斗(AP)
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 各種目の2回戦が行われ、男子シングルスで2大会ぶりの頂点を狙った世界ランキング2位の桃田賢斗(27=NTT東日本)はH・S・プラノイ(30=インド)に0―2のストレート負けを喫した。序盤から主導権を握れずに、早くも姿を消した。混合ダブルス東京五輪銅メダルの渡辺勇大(25)、東野有紗(26)組(BIPROGY)は格下のスコットランドペアから2―0のストレート勝ちで3回戦に進んだ。

 時間の経過とともに、会場のため息が増えていった。桃田は過去7戦全勝の格下に主導権を握られ、ミスを連発。悪い流れを変えられないままストレートで完敗した。「ミスを恐れて縮こまってしまった。途中でそれを分かったにもかかわらず実践できなかった。悔しい気持ちでいっぱい」と振り返った。

 19年に年間11勝など栄華を極めたかつての王者の貫禄はない。20年1月の不慮の交通事故から復帰したが、コート上では自信を失い、主要タイトルから遠ざかる。「ここで復活したい気持ちが本当に強くて。自分の中でも本気で取り組んできた」。必死にもがき続けるが、きっかけがつかめない。「うまくいかなくなった時にどう打開するか。まだまだ難しいところ」。輝きを失った桃田の苦悩は続く。

 《ワタガシ快勝 31分で退けた》成長を続ける“ワタガシ”ペアは強かった。初対戦の相手から主導権を掌握し、31分で退けた。渡辺は「コートの感覚をつかむことができた」と振り返り、東野も「丁寧にプレーできた」と手応えを語った。銅メダルを獲得した東京五輪は無観客だったが、今回は有観客。「ファンの方が入ってくれていることが後押しになっている」と渡辺。世界選手権は19年銅、21年銀。応援を力に、悲願の頂点へ発進した。

 《世界ランク2位 フクヒロ棄権女子》ダブルス17~19年準優勝で世界ランキング2位の福島由紀、広田彩花組(丸杉)が棄権した。福島の左ふくらはぎ負傷のため。昨夏の東京五輪では広田が右膝前十字じん帯断裂の大ケガを負いながら強行出場。再びケガに泣き、福島はツイッターで「復活したフクヒロを見せたかったのですが…私も凄く残念です。今後は回復に専念したいと思います」と報告した。

 

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