7人制ラグビー女子 W杯日本代表候補14人発表、鈴木HC「ベスト8を目標に戦っていきたい」

[ 2022年8月25日 16:44 ]

会見に出席した7人制ラグビー女子日本代表の鈴木HC(前列中央)と代表候補選手
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 日本ラグビー協会は25日、都内で会見を開き、7人制W杯(9月9~11日、南アフリカ)の女子日本代表候補14人を発表した。鈴木貴士ヘッドコーチ(HC)は目標を史上初の8強入りに設定。今後は26日から31日まで千葉県市原市内で合宿を行い、9月1日に最終的な代表13人が決まる。

 勢いに乗るサクラセブンズが、W杯過去最高成績を狙う。前回18年大会(米サンフランシスコ)ではこれまでの最高順位となる10位。その記録をアップデートするべく、鈴木HCは「ベスト8を目標に戦っていきたい。しっかり準備する」と決意を新たにした。14日には、国際サーキット大会のワールドシリーズ(WS)22~23年シーズン出場権を懸けて行われた「チャレンジャーシリーズ」で優勝。ケニアやポーランドを撃破し、17~18シーズン以来のWS参加チームへ昇格した。

 再建は確実に進んでいる。昨夏の東京五輪では5戦全敗で出場12カ国中最下位。昨年9月から新チームとして始動し、攻守切り替えのスピードと強豪国の体格差に負けないフィジカル、ディフェンス力の向上に注力してきた。「7人全員が動き回ってアタックもディフェンスもするということが体現できている。ここまで、選手一人一人が成長してくれた」と鈴木HC。チャレンジャーシリーズ決勝ではポーランドを相手にノートライに抑える堅守を発揮し、17―0で勝利するなど、結果として表れている。

 それでも、24年パリ五輪に向け、チームを立て直している段階だ。強化を担当する徳永剛チームディレクターは「順調にここまで強化できている。W杯を踏み台にして、来年のWSを戦っていく中で五輪予選を迎えたいと思っている」と言う。まずはW杯で目指す史上初の8強へ。鈴木HCは「どの選手も自信を持って送り出すことができる」と言葉に力を込めた。

 発表された7人制女子W杯日本代表候補は以下の取り。

大黒田裕芽(東京山九フェニックス)
大竹風美子(東京山九フェニックス)
大谷 芽生(立正大)
梶木 真凜(自衛隊)
小出 深冬(アルカス熊谷)
三枝 千晃(北海道バーバリアンズディアナ)
須田 倫代(追手門学院大)
中村 知春(ナナイロプリズム)※選手兼任コーチ
永田 花菜(日体大)
バティヴァカロロアテザ優海(ながとブルーエンジェルス)
原 わか花(東京山九フェニックス)
平野 優芽(ながとブルーエンジェルス)
弘津  悠(ナナイロプリズム)
水谷 咲良(東京山九フェニックス)

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