女子ソフト後藤希友 五輪金の地、横浜で米国を11奪三振完封 「一歩でも上野さんに近づけるように」

[ 2022年8月8日 22:57 ]

<日米対抗ソフトボール2022>完封勝ちを喜ぶ後藤(撮影・西川祐介)
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 ソフトボール女子の日米対抗第3戦は8日、横浜市の横浜スタジアムで行われ、昨夏の東京五輪で金メダルを獲得した日本が同銀メダルの米国代表に1―0で競り勝ち、3年ぶりに開催された大会を2勝1敗で終えた。

 先発の先発の後藤希友(21=トヨタ自動車)が2試合連続の2桁奪三振となる毎回の11三振を奪って3安打完封。6回先頭の原田のどか(30=太陽誘電)が右中間三塁打を放ち、2死から敵失で奪った1点を守り切った。

 6日の第1戦で2回に自らのミスで失点した後藤は「自分にできることを最初から全力で出していこうと思った」と、立ち上がりから全開。力のある速球を内外角に投げ分けながら、要所では内角を突く強気の投球で米国打線を圧倒。疲れから、ややボールが浮いた5回に不運な当たりの3連打を許したが、中堅・原田の好守にも救われて無失点で切り抜けると、6回以降はボールの高さもしっかり修正した。

 昨夏の東京五輪で大ブレイク。横浜スタジアムで米国と戦った決勝は救援登板だった。それから1年後、五輪では実現しなかった有観客での試合で先発し、完封勝利。「練習の時から、ここで金メダルを獲ったんだなって、しみじみ感じた。凄くいいゲームができて良かった」と笑った。

 エース上野由岐子(40)が調整遅れから登録を外れる中、東京五輪でブレイクした左腕は第1、3戦と中1日で2試合に先発し、マウンドを守り抜いた。

 「改めて上野さんの凄さに気付かされた。2連戦、3連戦でもいけるような体力をつけないと。一歩でも上野さんに近づけるように、でも後藤らしさも出しながら頑張っていきたい」

 08年北京で金メダルを獲った上野は13年後の東京で再び金メダルを獲得。後藤の視線の先には28年のロサンゼルス五輪がある。

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2022年8月8日のニュース