堀川 日大魂で逃げ切りV 母校後輩に見せたメジャー2勝目「諦めないヤツは強い」

[ 2022年8月8日 05:25 ]

男子ゴルフツアー 日本プロ選手権最終日 ( 2022年8月7日    静岡県 グランフィールズGC=7219ヤード、パー71 )

優勝し祝福される堀川(撮影・会津 智海)
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 首位から出た堀川未来夢(29=Wave Energy)が70とスコアをまとめ、通算15アンダーで逃げ切り。昨年11月のカシオ・ワールド・オープンに続くツアー3勝目、19年ツアー選手権に続くメジャー2勝目を挙げた。片岡尚之(24=フリー)が通算12アンダーでメジャー自己最高の2位。プロ4年目の吉田泰基(24=東広野GC)が通算11アンダーでツアー自己最高の3位に入った。

 試合会場のある静岡県三島市に拠点を置く日大ゴルフ部出身。スクールカラーでもあるピンクのシャツを着た後輩に囲まれ、記念撮影に応じる堀川の表情は充実感にあふれていた。「長い一日でしたけど最後まで諦めずに戦い抜けてうれしい。最後まで諦めないヤツは強いですから」

 大会開幕2日前に日大の和田光司監督と食事。恩師から「後輩たちに勝ち切る方法を教えてやってくれ」と頼まれた。その願いに応えるプレーを見せたのは3番だ。第1打を右の谷底に落とす絶体絶命のピンチ。嘉数の連続バーディーでスタート時に3打あった2人の差はわずか1打になっていた。何とか脱出に成功した第2打も右のラフに食われたが、105ヤードの第3打をPWでピン左1メートルに寄せて起死回生のパーセーブ。このプレーで流れを引き寄せ、5番で4メートル、7番では6メートルのバーディーパットを沈めて後続を突き放した。

 この2年間、パッティングのイップスに悩まされてきた。今季も平均パット数は1・7786(72位)と不調だったが、大会前に矢野東、丸山茂樹といった日大の先輩からの助言を元にクローグリップに。すると今大会での平均パット数は1・6471(3位)と飛躍的に向上。日大ゴルフ部の力を結集して優勝をつかみ取った。

 「これからは海外にも行きたい」。これでメジャー2冠。5年の長期シードも獲得した。22万人以上のチャンネル登録者を持つユーチューバーは、名実ともに日本男子ゴルフ界の代表として、今後は世界に目を向ける。

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