南ア代表WTBアレンゼに4週間出場停止処分 NZのB・バレットへ空中でタックル

[ 2022年8月8日 21:22 ]

南アフリカのアレンゼ(AP)
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 南半球4カ国対抗戦ザ・ラグビーチャンピオンシップを主催するSANZAARは8日、南アフリカ代表WTBカートリー・アレンゼ(26)に4週間の出場停止処分を科した。6日に行われた同大会の開幕戦、ニュージーランド(NZ)戦の後半34分、相手SO/FBボーデン・バレット(31、元サントリー)に空中でタックルする危険なプレーをしたとして、一発退場となっていた。アレンゼは13日のNZとの第2戦戦、27日と9月3日のオーストラリア戦、同17日のアルゼンチン戦との第1戦の計4試合に出られず、同24日のアルゼンチンとの最終戦から出場可能となる。

 7人制東京五輪代表だったアレンゼは15人制代表2キャップ目となった6日のNZ戦で、背番号14で先発。前半9分、先制となる代表初トライを決めていた。SANZAARに「無謀」で「非常に危険」と判断されたB・バレットへのタックルでは自身も激しくピッチへ落ち、脳しんとうの疑いにより担架で退場。出場停止処分に関わらず13日のNZ戦は欠場が濃厚だった。3年ぶりの大会制覇を狙う南アはNZに対戦史上2番目の大差となる26―10で白星スタートとなったが、ケガのWTBチェスリン・コルビに加えて痛いフィニッシャーの離脱となった。

 空中でアレンゼにタックルを受け、頭と首からピッチへ叩きつけられたB・バレットも担架で運ばれたが、深刻な首のケガは避けられたもよう。ただし、13日の南ア戦は欠場が有力だ。24年ぶりにテストマッチ3連敗を喫してイアン・フォスター監督が解任危機にあるオールブラックスにとって、スピードと巧みなステップのランで局面を切り開くB・バレットの不在は厳しい。

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