服部道子氏 強風が渋野に“追い風”レベルスイング容易に

[ 2022年8月8日 01:30 ]

米女子ゴルフツアー AIG全英女子オープン第3日 ( 2022年8月6日    英ガレーン ミュアフィールド・リンクス=6659ヤード、パー71 )

第3ラウンド 3番、バーディーを決め声援に応える渋野日向子(撮影・西尾 大助)
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 【服部道子 メジャーの風】渋野選手は3日目に強い風が吹いたことを文字通り“追い風”に変えました。

 彼女のショットは中弾道なので、球筋が高い選手に比べ、風の影響を受けにくいところがあります。高い球だとアゲンストの風に押し返され、逆にフォローでは風に乗りすぎてしまいます。でも彼女のスイングはトップが低いので、球筋も高くならない。しかも、強い風が吹けば吹くほど高い球を打たないよう意識するため、彼女の特徴であるレベルに振るスイングが、よりできやすくなります。

 前日は初日のスコアを守ろうという意識が働き、体が硬くなって、トップからの切り返しのテンポが早くなっていました。でも、2日目のプレー中にうまく修正できたことで、決勝ラウンドに自信を持って臨めたのではないでしょうか。

 3日目はスタートの1番からショットが安定していて、パットもホールを重ねるごとに良くなっていく感じでした。調子が良くなかった2日目を乗り越えたことで、心の状態も良くなったのだと思います。

 3日目の山下選手は良いゴルフをしました。ただ、良い当たりのショットがほんの少しの差でポットバンカーに入ったり、狙ったところを外れたりして運がなかった。初挑戦のメジャー大会ですが、本人はまだまだやれると思っているはずです。(プロゴルファー)

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2022年8月8日のニュース