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木村彩子、6打差逆転で涙の初V 優勝賞金5400万円で高級新車「欲しい」

[ 2022年6月27日 05:20 ]

女子ゴルフツアー アース・モンダミンカップ最終日 ( 2022年6月26日    千葉県カメリアヒルズCC=6639ヤード、パー72 )

16番、坂口キャディー(左)と笑顔を見せる木村彩子(撮影・西尾 大助)
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 9位から出たプロ8年目の木村彩子(26=富山常備薬)が4バーディー、1ボギーの69で回り、通算4アンダーで悲願の初優勝を6打差逆転で決めた。断トツのフェアウエーキープ率を武器に強風も攻略。国内ツアー最高の賞金総額3億円を誇るビッグトーナメントを制して優勝賞金5400万円を手にし、高級車BMW「M8」の購入プランを披露した。ささきしょうこ(26=日本触媒)、西村優菜(21=スターツ)が通算3アンダーで2位だった。

 憧れのBMWを手繰り寄せるバウンスバックだった。ボギー直後の11番。2打目は風の影響でグリーン手前に落下。嫌な流れの中、木村はPWを握った。残り20ヤードから鮮やかなチップイン。「苦しいときに凄く救われました」。14番で首位に立つ。糖分補給のシャインマスカットを吐きそうになるくらい緊張していた。それが初Vの重圧だった。

 フェアウエーキープ率(78・57%=56分の44)は断トツ。他選手が苦戦した強風も友達だった。19年末から香川に拠点を置く南秀樹コーチに師事。「死ぬ気でフェアウエーに置けと言われたので死ぬ気でした」。練習拠点は海に面した志度CC、風対策はお手のものだ。ラウンド中も、同じ門下生の坂口悠菜キャディーと「風も志度に比べればマシだよね」と笑っていた。

 優勝賞金5400万円をゲットし「夢みたい」と涙で目を輝かせた。イタリアの高級車マセラティ「レヴァンテ」(価格約2300万円)を愛車にする木村は賞金の使い道も決めていた。「BMWのM8が欲しくて…2700万円。父とも要相談ですが…」。元々、車好きは父・東吾さんの影響で、特に重厚なエンジン音フェチという。優勝を見届けた東吾さんは「変わってるでしょ」と笑った。

 プロ8年目で初Vの苦労人。18歳の時、プロテストに落ち、競技を離れ、千葉の実家から東京・八重洲の中古ゴルフ店でアルバイトした。時給は1000円。胸に「ベストスコア67」の札をぶら下げて働いた。ある時、お客さんに言われた。「8時間働いて8000円、ツアーに出ればもっと稼げるよ」。再びゴルフへの思いが頭をもたげた。

 優勝の瞬間は両手で顔を覆った。毎晩、南コーチ、坂口キャディーと作戦を立てつかみ取った涙の初V。木村は最後に「コーチにも勝ったらそのままBMWにいけっと言われていて。このまま行くかもしれません」と笑い、さっそうとクラブハウスを後にした。重厚なエンジン音を響かせて。

 《BMW M8》高性能スポーツモデルを担当するBMWの子会社・M社が8シリーズをベースに開発したフラッグシップモデル。2ドアの「クーペ」とオープンの「カブリオレ」は19年、4ドアの「グランクーペ」は20年に販売開始。排気量4・4リットル、ツインターボのV型8気筒ガソリンエンジンは625馬力を誇る。駆動方式は4WD。価格は税込みで2400万円台から。

 ◇木村 彩子(きむら・あやこ)1995年(平7)11月2日生まれ、大阪府枚方市出身の26歳。10歳でゴルフを始め、千葉・聖徳大女高を経て15年7月にプロテストに合格。21年スタンレー・レディースではペ・ソンウ、佐藤心結、渋野日向子とのプレーオフの末、渋野に敗れた。昨季は獲得賞金6004万268円で32位。1メートル55、50キロ。血液型O。趣味はEXILEのライブ鑑賞。

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