黒木初優勝へ1差2位 いきなりOBも巻き返した「いい位置だし、今度こそ勝ちきりたい」

[ 2022年6月19日 06:00 ]

沖縄復帰50周年記念 2022九州オープンゴルフ第2日 ( 2022年6月18日    PGMゴルフリゾート沖縄=7197ヤード、パー72 )

首位に1打差の2位に浮上した黒木
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 プロテスト合格7年目の黒木紀至(くろぎ・のりゆき、28=UMKテレビ宮崎)が5バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの70で回り、通算5アンダーの2位に浮上。最終日は通算6アンダーでトップの宮里優作(41=フリー)との1打差を追いかける。3位は中村志凪(23=フリー)、狩俣昇平(29=フリー)の2人。

 黒木がいきなりOBでつまずきながら巻き返し、1打差の2位に浮上した。出だし1番で「ドライバーを引っかけてしまった」。左の林に打ち込むOBでダブルボギー発進。それでも2番3メートル、3番は7メートルのバーディーパットを連続で沈めて取り戻すと、以後も3バーディー(1ボギー)を重ねて70でフィニッシュ。通算5アンダーにスコアを伸ばした。

 宮崎県高鍋町生まれで日章学園出身。宮崎のUMKカントリークラブで研修生として腕を磨き、16年プロテストに合格して7年目。ここ数年スイングに悩んでいたが昨オフ、地元・宮崎で2012年賞金王の藤田寛之と合宿トレを行う機会を得た。思い切ってアドバイスを求めると、ドロー系からフェードへの改造を勧められすぐに実践。「ドライバーはもちろんだがショートゲームでもフェードの方がコントロールしやすい」。スイング動画を送って助言をもらうこともたびたびで、大会前には「フェードを打とうとしすぎて体が開いている」と指摘され修正。球筋の安定につなげた。

 九州オープンでは18年大会で最終日最終組で回ったが、優勝した比嘉一貴に1打差の2位に終わった悔しい体験がある。「いい位置だし、今度こそは勝ちきりたい」。2017年賞金王、宮里優の胸を借りて初タイトルを狙う。(中島 泉)

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2022年6月19日のニュース