杉野正尭、またも代表逃す…鉄棒で痛恨ミス「僕自身、何が起こったのか分からない」

[ 2022年6月19日 20:59 ]

男子鉄棒決勝 演技を終え、厳しい表情の杉野正尭=東京体育館
Photo By 共同

 体操の世界選手権(10~11月、英リバプール)代表選考を兼ねた全日本種目別選手権最終日は19日、東京体育館で決各種目の勝が行われ、男女代表の残り2枠ずつが決まった。男子の杉野正尭(23=徳洲会)は谷川翔(23=セントラルスポーツ)と最後まで代表の座を争ったが、あと一歩届かなかった。

 すでに代表が決まっているエース橋本大輝(順大)ら3人との組み合わせで貢献度の高い2人を今大会までの成績で選出。杉野は最終種目の鉄棒で14.684点以上を出せば、代表入りが確定する状況だった。予選で15.033点を出しており、可能な数字。「代表は僕しかいないって気持ち」と強い決意で臨み、ペガン、コバチからコールマンの連続など離れ技を全て成功させたが、降り技が伸身2回ひねりが抱え込み1回ひねりとなり、13.800点でまさかの5位。北園丈琉(徳洲会)と争った東京五輪に続き、またも代表入りを逃した。

 「僕自身、何が起こったのか分からない。腕がしびれたわけでもないし、演技構成がまだ未完成というのが原因の一つではあるかも」と呆然。ただ、目標はあくまでも24年パリ五輪での金メダル獲得。「自分が強くなれるポイントだと思う。コンスタントに良い演技ができるように、安定性を高めていきたい」と必死に前を向いた。

続きを表示

この記事のフォト

2022年6月19日のニュース