“準フランス代表”が世界5位のイングランド代表に快勝 7月に日本代表と2連戦 ラグビー国際試合

[ 2022年6月20日 01:15 ]

ラグビー国際試合   バーバリアンズ52―21イングランドXV ( 2022年6月19日    英国トゥイッケナム )

<バーバリアンズ・イングランドXV>勝利を喜ぶバーバリアンズフィフティーン(ロイター)

 世界のトップ選手で構成される伝統の選抜チーム「バーバリアンズ」が、オーストラリア遠征を控える世界ランキング5位のイングランド代表(試合は非テストマッチ)に52―21で快勝。“準フランス代表”が7月に控える日本代表とのテストマッチ2連戦へ、最高の準備を整えた。

 バーバリアンズでヘッドコーチを務めるのが、フランス代表のファビアン・ガルティエ・ヘッドコーチ(HC)。通常、バーバリアンズは欧州各国を中心に国籍の偏りなく選手を招集するが、今回は24人中16人をフランス代表キャップを持つ選手で構成。同国代表としては7月2日の日本代表戦(豊田スタジアム)が“ぶっつけ本番”となるだけに、招集を見込む選手でチームをつくったとみられる。

 試合は3点を先取されたバーバリアンズが、前半18分のゴール前のアタックシーンで相手のインテンショナルノックオンがあったとして認定トライで逆転に成功。さらに5分後、インターセプトから主将を務めるフランス代表通算23キャップのNo・8オリボンがトライ。リードを11点に広げた。

 ところが同37分、ロックのスケルトンが危険なプレーでレッドカード(退場)。残り40分以上を14人での戦いを強いられる大ピンチに陥ったが、直後に今夏の日本代表招集が見送られたFB松島幸太朗と仏クレルモンで同僚だったWTBプノーが自身のインターセプトから起死回生のトライ。後半にもトライを重ね、終わってみれば計8トライを挙げる快勝となった。

 バーバリアンズはイングランド代表としてW杯に2度出場し、今季までリーグワンの埼玉で3季プレーしたロックのクルーズも先発出場。これが引退試合だった32歳は、後半にコンバージョンキック3本を決める“引退セレモニー”を終えると、残り1分を切って途中交代。花道を通ってベンチへ退くと、試合中にもかかわらず胴上げされて輝かしい現役生活に別れを告げた。

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2022年6月19日のニュース