根塚、初キャップ先制トライ!!元代表・福岡氏の後継者へアピール「緊張ほぐれた」

[ 2022年6月19日 04:30 ]

ラグビー・リポビタンDチャレンジカップ2022   日本34―15ウルグアイ ( 2022年6月18日    秩父宮 )

<日本・ウルグアイ>後半、突破する日本・根塚(右)(撮影・久冨木 修)
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 世界ランキング10位の日本代表は同19位のウルグアイ代表を34―15で下し、今年初のテストマッチを白星発進した。今回は代表予備軍となるナショナル・デベロップメント・スコッド(NDS)から編成し、初キャップとなったWTB根塚洸雅(こうが、23=東京ベイ)が先制トライで“1軍”昇格へアピール。昨季限りで現役引退した元日本代表WTBの福岡堅樹氏の後継者争いに名乗りを上げた。

 初めて着用した桜のジャージー。そこには、チームメートのサインが記されていた。「記念なので全員に書いてもらった。宝物になる」。根塚は初々しく喜んだ。

 持ち味の決定力を発揮した。前半10分、敵陣右ゴール手前のラインアウトから左展開された味方パスに反応。タイミングを見極めながらFB尾崎のロングパスをゴール約10メートル前で受け取り、そのまま左隅へ収めた。貴重な先制点に「トライを取ったことで緊張がほぐれた。吹っ切れた」とリズムに乗った。

 守備面では前半23分、敵陣左ゴール前から走り出す相手WTBにタックル。1対1の場面をきっちり仕留めて相手からボールをこぼし「ディフェンスでも自信を持てると思った」とうなずいた。

 今季リーグワンでは新人賞とベストフィフティーンに輝いた新星。とっておきの“教科書”がお手本となっている。YouTubeで福岡氏のプレー映像を視聴。「スピードの緩急のつけ方など勉強になる。良い教材」と頭に叩き込み、相手ディフェンスラインを突破するラインブレークではリーグ最多22回を誇った。

 今後はハイボールのキャッチングにも磨きをかければ、福岡氏の後継者として期待され「尊敬している選手。その期待に応えたい」と意気込む。まずは代表本隊へ昇格が必要だが、今後の活躍次第で来年に迫るW杯フランス大会も十分、視野に入る。「世界で通用する自信を持つために良い収穫になった。技術をつければW杯につながる」。世界へ羽ばたく桜の翼を目指す。

 ◇根塚 洸雅(ねづか・こうが)1998年(平10)9月15日生まれ、兵庫県出身の23歳。東海大仰星―法大を経て21年4月にクボタ(現東京ベイ)入団。幼稚園からラグビーを始め、小学校ではバドミントンと水泳、中学では陸上部と掛け持ち。高校日本代表、U20日本代表。趣味はコーヒーを豆からひくこと。好きなドラマは「梨泰院クラス」。1メートル73、82キロ。

 ▽ウルグアイ代表CTBビラセカ主将 (日本がW杯で対戦する)アルゼンチンと我々は兄弟チームのようなもので、激しい気持ちで戦うところが似ている。違うのはプロとしての競技レベル。日本とアルゼンチンの試合は素晴らしいものになると思う。

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