松山 自己最多メジャー9試合連続予選通過 首位と5打差24位「悪くないポジション」

[ 2022年6月19日 02:30 ]

米男子ゴルフツアー 全米オープン第2日 ( 2022年6月17日    マサチューセッツ州 ザ・カントリークラブ=7254ヤード、パー70 )

11番でショットを放つ松山(AP)
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 首位に4打差の26位から出た松山英樹(30=LEXUS)はグリーン上に苦しみながらも2バーディー、2ボギーの70とスコアをまとめ、首位とは5打差の通算イーブンパー、24位の好位置で週末の決勝ラウンドに突入した。メジャー9試合連続の予選通過は自身の日本人最多記録を更新。コリン・モリカワ(25=米国)とジョエル・ダーメン(34=米国)が通算5アンダーで首位を並走している。

 日本勢7人のうち松山はただ一人予選通過。20年全米プロ選手権からメジャー9試合連続で決勝に進出し、当然のように上位を狙える位置で週末を戦っている。

 「まあ、ちぐはぐなラウンドでした。いいところもあれば悪いところもあって…いいところが続かなかった」

 第1打をグリーン奥にこぼした実測305ヤードの5番パー4でアプローチを7メートルもショートさせてパー。8番パー5では205ヤードの第2打がグリーンエッジにわずか届かず、花道の急傾斜を約50ヤードも降下。その直後、第3打をピン手前1メートルに寄せるリカバリーショットで大ギャラリーを沸かせたが、このバーディーパットはカップに嫌われ、チャンスをモノにできなかった。この日は7、9、17番でも1・5メートル前後のバーディーチャンスを逃したが、それでいて首位とは5打差。「ガッチリと手応えのあるショットはなかったですね」と振り返る現状にこそ、反転攻勢の予兆を感じ取っている。

 「そうですね。悪くないポジションだと思います」

 17年全米オープンでは初日82位と出遅れながら2日目に同オープン日本人最高に並ぶ65を叩き出すなど猛烈な追い上げで2位に食い込み、直後の世界ランクで自己最高の2位に躍進した。この時の教訓から最も恐れていた出遅れは回避した。

 予選ラウンド2日間のパット数は全体85位(60)。ドライビングディスタンスにいたっては全体108位(297・2ヤード)と今季米ツアーでの45位(306・2ヤード)を大きく下回っている。この数字をどう見るか。ギアを上げていくここからが本当の勝負だ。

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2022年6月19日のニュース