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綱の意地 照ノ富士 苦手・阿炎圧倒、優勝争い1差死守「落ち着いて頑張る」

[ 2022年5月19日 05:30 ]

大相撲夏場所11日目 ( 2022年5月18日    両国国技館 )

照ノ富士(左)が阿炎を押し出して勝ち越しを決める(撮影・篠原 岳夫)
Photo By スポニチ

 横綱・照ノ富士が通算7度目、今年初めての優勝へ調子を上げてきた。過去2度の対戦では苦戦した関脇・阿炎を圧倒。三役以上では1人だけ勝ち越しを決め、3敗を堅持した。平幕の隆の勝は小結・豊昇龍を寄り倒して2敗を守り、同じく2敗だった一山本が敗れたため、優勝争いの単独トップに立った。

 これが最高位の貫禄だ。照ノ富士は立ち合いで阿炎のもろ手突きを受け止めると、すかさず右をのぞかせながら一気に走って押し出し。優勝争いでトップと1差を維持した。阿炎とは過去1勝1敗ながら、昨年九州場所は土俵際まで追い込まれて逆転勝ち、今年初場所は喉輪、いなしで崩されて黒星と苦戦。自身の今場所3敗はいずれも突き押し相撲の相手に喫しており、逆転優勝へ越えなければならない壁だった。

 取組後は今場所初めて好感触を明かした。「久しぶりに立ち合いで当たれた感覚ですね。今日みたいな当たりができれば」。今年春場所は横綱昇進後初めて途中休場。左膝、右かかとなどに不安を抱えたまま臨む今場所は7日目の遠藤戦、10日目の豊昇龍戦など勝った後も「立ち合いの感覚がしっくりこない」と打ち明けた。最終盤の優勝争いを前に懸念を払拭できた意味は大きい。土俵下で見守った粂川審判長(元小結・琴稲妻)は「同じ相手に何回も同じ相撲は取らせない。隙がなかった」と称えた。

 平幕が優勝争いでトップを走る状況が続く。3大関は3日目にそろって敗れるなど、序盤から取りこぼしが目立って早々に脱落。同審判長は「(1差の)横綱が星を落とさずに、ついていってもらうしかない。大関がいないので」と情けない大関陣に苦言を呈しつつ、“最後のとりで”照ノ富士に奮起を期待した。本人もそのつもりだ。「あと4日あるので、落ち着いて頑張っていきたい」。横綱の責任は理解している。

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