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【玉ノ井親方 視点】宇良の体の柔らかさと、回り込みのうまさが勝利呼ぶ 

[ 2022年5月19日 19:33 ]

大相撲夏場所12日目   ○宇良(突き落とし)貴景勝● ( 2022年5月19日    東京・両国国技館 )

<大相撲5月場所12日目>突き落としで貴景勝を破った宇良(手前)(撮影・西海健太郎)
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 3敗で優勝争いに食らいつく平幕と5敗の大関の対戦。今場所の2人の勢いの差が、土俵際で表れた。

 立ち合いから貴景勝はいつもと様子が違っていた。相手を見るような形で、すぐに突き放していかなかった。宇良に懐に入られ、まわしを取られるのを警戒していたのだろう。

 ただ、その後の流れは大関のペース。土俵際まで押し込み“勝負あり”と思わせた。ところが、次の瞬間、宇良が左足を軸に体を横に一回転させ大関の突進をかわした。目標が目の前から消えた貴景勝は、そのまま土俵の外に足が出て逆転負けを喫してしまった。

 普通の相手なら大関がすんなり押し勝っていただろう。しかし、宇良はたぐいまれな体の柔らかさと、回り込みのうまさを持っている。その土壇場でのしぶとさを大関が警戒した分だけ、最後に足が出なかったのがこの日の敗因だろう。

 今場所の宇良は体も大きくなり、前に出る圧力も増している。器用な力士だから、時々危ない相撲で勝つこともあるが、もっと前に出る相撲に徹すれば、相手も嫌がる。これでトップと1差。一山本に勝って2敗を守った隆の勝も、ここにきて少し相撲が硬くなり始めている。まだまだこの先どうなるか分からない。(元大関・栃東) 

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