横峯さくら“ママ” こどもの日に会心イーグル!2アンダー7位と上々発進

[ 2022年5月6日 05:30 ]

女子ゴルフツアー ワールド・サロンパス・カップ第1日 ( 2022年5月5日    茨城県 茨城GC西C=6680ヤード、パー72 )

3番、ティーショットを放つ横峯(撮影・西尾 大助)
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 メジャー3勝目を目指す横峯さくら(36=エプソン)が1イーグル、1バーディー、1ボギーの70で回り、2アンダーで7位と上々のスタートを切った。10番パー4では第2打が直接カップに消えるスーパーイーグル。昨年2月に長男・桃琉(とうり)君を出産した「ママ」がこどもの日に好発進した。山下美夢有(みゆう、20=加賀電子)が大会コースレコードの64をマークし、8アンダーで首位に立った。

 「こどもの日」のママは凄かった。10番パー4でスーパーイーグルが飛び出す。残り109ヤード。サングラス姿の横峯が48度ウエッジで放った第2打は直接カップに吸い込まれた。「消えたのは見えました。その後、ギャラリーさんから“入ったよー”という声が聞こえてうれしかった」。メジャー設定の難関コースを70でまとめた。

 ママの血が騒いだ。昨年2月4日、桃琉君を出産した横峯は「こどもの日に良いプレーができて良かった」と笑う。今回、愛息はキャディーを務める夫・森川陽太郎さんの両親に預けてきた。国内大会では初の決断となったが「(母親を)思い出させちゃうと泣いちゃうので」とテレビ電話も封印し、試合に集中した。最近、おもちゃのクラブも握り始めた愛息にもうれしいこどもの日となった。

 4月初旬、海外メジャーのシェブロン選手権で予選落ちし、スイングを見直してきた。前週、予選落ちした直後の練習で感覚をつかんだという。「(言葉で)伝えるのは難しい」という繊細なフィーリングだが、通算23勝の感性に狂いはない。15年から保持した米ツアー出場権を放棄し、国内を主戦場とすることを決めた今季。そのメジャー初戦で好スタートを切った。

 最後の優勝は14年大王製紙エリエール・レディース、メジャーVは09年ツアー選手権リコー杯から遠ざかるが「優勝はずっと目指している。モチベーションは高いです」。最近は桃琉君もテレビに映る横峯をママと認識するようになったという。今大会はこどもの日に始まり、8日の「母の日」が最終日。史上7人目のママでもVへ――。舞台は整いすぎている。

 ≪7人目「ママさんV」狙う≫ツアー制度施行の88年以降、出産後に優勝した日本人選手は6人いる。89年4月の森口祐子、90年3月の樋口久子、93年4月の木村敏美、94年5月の山岡明美、01年5月の塩谷育代、直近では昨年7月のGMO&サマンサ・カップで若林舞衣子が通算4勝目を挙げている。横峯は通算7人目の「ママさんV」を目指す。

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2022年5月6日のニュース