【体操日本選手権】畠田瞳、現役ラスト演技終え「畠田家に生まれて幸せ」母・友紀子コーチ「もう十分」

[ 2022年4月21日 22:25 ]

試合後、引退する寺本明日香(左)と畠田瞳は記念撮影する(代表撮影)
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 体操の第76回全日本個人総合選手権第1日は21日、東京体育館で女子予選が行われ、昨年の東京五輪代表の畠田瞳(セントラルスポーツ)が現役最後の演技を終えた。

 畠田は東京五輪女子団体5位入賞に貢献したが、昨年の世界選手権で首を負傷。その後はリハビリに励み、24年パリ五輪を目指して練習を再開していたが、2月末に引退を決意した。現役最後の試合は床運動の1種目のみ演技。連続技の着地で膝を着くミスもあり、11.266点に終わったが、全てを出し切り、演技を終えた瞬間に号泣。「最後の2回ひねりが終わったくらいから、ちょっとウルッときた」。場内インタビューでも何度も言葉を詰まらせた。

 「12年間続けてきた体操を辞める淋しさ、悲しさがこみ上げてきた。しんどいこともたくさんあったけど、思い出もたくさんある。経験できたことは私の中でとても大きなものになった。改めて今日、感謝の気持ちがあふれ出てきました」

 一番の支えになったのは家族の存在だったと振り返り、「畠田家に生まれて、こんなに幸せなことはない」と、また涙した。

 母でコーチでもある友紀子さんは「1日1日の練習を100%の力でやる子。これが最後になって良かったという思いが強い。もう十分です」と、これまで頑張ってきた愛娘を労った。

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