【体操日本選手権】寺本明日香“伸びやか”にラスト舞い 思い出の東京体育館で引退試合「楽しかった」

[ 2022年4月21日 22:21 ]

女子予選の平均台の演技を終えた寺本明日香は、関係者から贈られた花束を手に涙する(代表撮影)
Photo By 代表撮影

 体操の第76回全日本個人総合選手権第1日は21日、東京体育館で女子予選が行われ、今大会限りでの引退を表明している寺本明日香(26=ミキハウス)が現役最後の演技を終えた。

 12年ロンドン&16年リオデジャネイロ五輪代表の寺本は左足に古傷を抱えているため、跳馬を回避して3種目に出場。床運動12.666点、段違い平行棒13.266点、平均台12.666点で計38.565点。79位だったが、種目別でみれば、3競技とも20位以内と高い実力を示した。

 会場の東京体育館は、寺本が「人生が変わった」と振り返る11年世界選手権が行われた思い出の場所。最後の最後となった平均台の演技を終えた瞬間は両手で顔を覆い、涙したものの、その後は笑顔で引退試合を振り返った。

 「プレッシャーなく自分の100%を出し切る悔いのない演技ができました。本当に楽しかった。これまでも試合が楽しいというのはあったけど、違う楽しさ。伸びやかで、こういう感じ」と両手を広げてみせた。

 代替選手として急きょ出場した11年世界選手権から長く日本の女子体操をけん引してきた26歳は「体操をやってきた良かったと心から思える」と笑顔を見せ、今後については「ゆっくり考えたい」としつつ、「将来的には日本代表に関われれば。まずは勉強から始める。私には経験があるので、いつか日本代表をサポートできうようになればれ」と指導者としての未来像を描いていた。

続きを表示

この記事のフォト

2022年4月21日のニュース