ラプターズの渡辺が5試合ぶりに出場して3得点 要所の第4Qで奮闘 第5シード以上が確定

[ 2022年4月9日 11:41 ]

ゴール下でシュートに持ち込むラプターズのシアカム(AP)
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 NBAラプターズは8日、地元トロント(カナダ・オンタリオ州)でリーグ全体で最下位のロケッツと対戦。第2Qの3分すぎに29―53と最大24点のリードを許したが、第4Qを32―20と踏ん張って逆転し、117―115(前半57―66)で競り勝って3連勝を飾った。

 ラプターズはここ9戦で8勝を挙げて今季の成績は48勝33敗。最終戦を待たずに東地区全体の5位(第5シード)もしくは4位(第4シード)が確定した。現在4位の76ersは49勝31敗で残り2試合。ラプターズは76ersに対して今季3勝1敗と勝ち越しており、同率で並んだ場合には76ersの成績を上回る。

 太腿を痛めていた渡辺雄太(27)は85―95と10点差のビハインドだった第4Qの最初から出場。2分14秒にはサディアス・ヤング(33)のバックコートからのロングパスを受けてゴール下でシュートを決め、相手の反則を誘って3点プレーを成立させた。

 7分31秒の速攻からのダンクと、残り37・8秒での3点シュートは失敗したが、3リバウンドと2スティールをマーク。3得点に終わったものの、第4Qは12分間の“フル出場”を果たし、チームの勝利に貢献した。

 ラプターズは第4Qの7分8秒から同点3回となった接戦を制して逆転勝ち。115―115で迎えた残り4・8秒にはこの日26得点をマークしたゲイリー・トレントJR(23)がゴール下でシュートをねじ込んでこれが決勝点となった。

 フレッド・バンブリート(28)とOG・アヌノビー(24)の主力2人が離脱しているが、パスカル・シアカム(28)が5反則を犯しながらも29得点、12リバウンド、7アシスト、3スティールをマーク。チームの3点シュート成功は29本中7本(成功率24・1%)にとどまったが、ロケッツに19回のターンオーバーを誘発させて土壇場で試合をひっくり返した。

 ロケッツは6連敗で20勝61敗。ケビン・ポーターJR(21)が両軍最多の35得点を稼いだものの、終了間際にトルコ出身の新人センター、アルペレン・シェングン(19)が同点を狙って放ったゴール下のシュートはシアカムに阻止された。

 なおラプターズの最終戦の相手はニックス。76ersは9日にペイサーズ、10日にピストンズといずれも下位に沈んでいる2チームとの試合を残している。

 前日に東地区の第1シードが決まっていたヒートは地元マイアミ(フロリダ州)でホークスに113―109(前半56―61)で競り勝ち、6連勝を飾って53勝28敗。この日、ホーネッツに98―125(前半51―79)で敗れて45勝35敗となったブルズの東地区全体6位も確定した。キャバリアーズを118―107(前半62―54)で下したネッツはキャバリアーズと同率の43勝38敗ながら、東地区全体で8位から7位に順位を上げた。

 同2位のバックスはピストンズに131―101(前半56―38)で勝って51勝30敗。得点部門で3位につけているバックスのヤニス・アデトクンボ(27)は30得点をマークし、今季の平均は29・88。試合がなかった1位のジョエル・エンビード(28=76ers)との差は1試合を残して0・54差になった。

 <東地区全体順位>
(1)◎ヒート(53勝28敗)
(2)★バックス(51勝30敗)
(3)★セルティクス(50勝31敗)
(4)★76ers(49勝31敗)
(5)★ラプターズ(48勝33敗)
(6)★ブルズ(45勝35敗)
(7)☆ネッツ(43勝38敗)
(8)☆キャバリアーズ(43勝38敗)
(9)☆ホークス(42勝39敗)
(10)☆ホーネッツ(41勝39敗)
(11)ニックス(36勝45敗)
(12)ウィザーズ(35勝46敗)
(13)ペイサーズ(25勝55敗)
(14)ピストンズ(23勝58敗)
(15)マジック(21勝60敗)
 ◎は第シード。★は無条件でのプレーオフ進出。☆はプレーイン・トーナメントの出場チーム

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2022年4月9日のニュース