坂本花織 世界選手権優勝にホッ!北京五輪銅が「マグレだと思われたくなかった」 今後は「新しい挑戦を」

[ 2022年4月9日 19:08 ]

3月の世界選手権優勝後に髪を短く切った坂本花織
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 北京五輪女子フィギュアスケートで銅メダルを獲得した坂本花織(22=シスメックス)が、9日放送のTBS「バース・デイ」(土曜後5・00)にVTR出演。次の26年ミラノ五輪を見据え「次は新しい挑戦もしたいなと思ってます」と明かした。

 坂本は北京五輪女子フリーで自己ベストを更新する153・29点をマークするなど、10年バンクーバー大会で銀メダルを獲得した浅田真央以来、日本女子として12年ぶりの表彰台となる銅メダルを獲得。先月の世界選手権では自己ベストを大きく更新するショート&フリーの合計236・09点をマークし初優勝。日本人として6人目、14年大会以来の浅田真央以来8年ぶりの世界女王に輝いた。

 凱旋帰国を果たした坂本へのインタビューでは「五輪でメダルを獲るとは思ってなかったので、本当にビックリだしすごく嬉しい。でもそれがやっぱりマグレだと思いたくなかったし、そう言われたくなかったので、世界選手権で何としてもメダルを獲らないといけないと思ってた。なので今はちょっとホッとしてます」と笑顔でコメントした。

 ただこの4年間は順風満帆だったわけではなく「北京五輪まで浮き沈み激しい4年間だったんですけど、どん底と言えばどん底で…そこからのはい上がり方も分からずみたいな。トリプルアクセルと4回転ジャンプはどうやって跳ぶんだろうと思うぐらい難しい。もちろん今は大技やらないと金メダルまで届かない時代になっているし…」と北京五輪へ向けトリプルアクセルに挑戦するも、なかなか成功できず苦しんでいた時期を振り返った。

 その北京五輪では複数の4回転ジャンプを跳ぶロシア勢の表彰台独占が有力視されていたが、坂本は「跳べるようにはなりたかったけど、ない人はないなりに今のベストを尽くすしかない」とトリプルアクセルを断念することを決断。「大技だけじゃない戦い方もあるんだと証明したかったし、これは自分にだけしかできないと思えたからこそ(決断)できたことだと思う」と敢えて“時代を逆行”するダブルアクセルや3回転ジャンプといった従来から行ってきた技をミスなく完璧に演じるプランを選択した。

 本番では2日間を通し見事に“ノーミス”の完璧な演技を披露。ドーピング騒動で揺れたワリエワ(ロシア)がフリーでミスを連発した影響もあり、ロシア勢3人の一角を崩しての表彰台となった。

 次の4年後ミラノ五輪に出場したいかと問われると、坂本は両手を大きく広げ円を描くように「こーんぐらい」と大きな意欲があることを明るくアピール。「五輪は楽しい。意外と」と笑顔で答え、続けて「今までは自分ができることを精いっぱいやってきたので、次は新しい挑戦もしたいなと思っています」と明言。9日に22歳の誕生日を迎えたことに対しては「誕生日はただ年を取る日ですから(アハハ)」と、とびっきりの笑顔でインタビューを終えた。

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