沢木監督「トップ4が目の前にぶら下がっている」横浜が東京ベイに逆転勝ち ラグビーリーグワン

[ 2022年4月9日 19:03 ]

ラグビーリーグワン第12節   横浜30―21東京ベイ ( 2022年4月9日    大阪・万博記念競技場 )

 東京ベイ―横浜 前半、トライを決める東京ベイのファンデンヒーファー(左)
Photo By 共同

 上位同士による直接対決は横浜(旧キヤノン)が東京ベイ(旧クボタ)を30―21で下し、8勝目(4敗)を挙げた。横浜は4試合を残して暫定4位を守り、上位4チームによるプレーオフ進出にまた一歩前進した。

 就任2シーズン目の沢木敬介監督の下で進化を遂げている横浜が、下馬評を覆す大きな1勝を挙げた。2月の前回対戦では21―50と完敗していたが、この日は相手が強みとするブレークダウンで後半優位に立ち、実に13ものペナルティーを引き出した。風下の前半こそ10―14で折り返したものの、後半4分にCTB梶村のトライで逆転すると、その後は2PGなどでリードを広げて完勝。フィフティーンは控えめながらガッツポーズを繰り出した。

 ゲーム主将を務めたフッカー庭井は「前回はブレークダウンでかなりやられた。その試合から、自分たちもブレークダウンに課題意識を盛って取り組んできた。結果で出た通り、引けを取らなかった。そこは成長できた」と振り返った。後半9分に接点で反則を繰り返していた相手FWがシンビンとなったシーンは、横浜の進化の現れ。庭井は「相手は(体が)大きなチームで、その分(自分たちが)フィットネスでは勝る。前半は走り回って、それがボディーブローのように効いたと思う」と我慢した前半40分間も勝因の一つに挙げた。

 自力でのプレーオフ進出へ1試合も落とせない状況で、大きな1勝を挙げた横浜。残りは4試合で2位の埼玉戦などを残すが、沢木敬介監督は「トップ4が目の前にぶら下がっている。チーム全員で一戦一戦成長しながら、自分たちのスタイルを築き上げながら、さらなる進化をしたい」と言葉に力を込める。前身のトップリーグ時代の最高成績は昨季の5位。新リーグ初年度、チームも新たな歴史を打ち立てる。

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