ラグビー・大阪は東京SGに完敗 チーム再編により来季は3部スタート 1部では残り4戦も厳しい戦い続く

[ 2022年4月9日 16:18 ]

ラグビーリーグワン第12節   大阪3―42東京SG ( 2022年4月9日    駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場 )

大阪のヨハン・アッカーマン・ヘッドコーチ
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 10位・大阪(旧NTTドコモ)は試合終盤、首位・東京SG(旧サントリー)に地力の差を見せつけられ、6トライ差で完敗した。トライなしでの敗戦は前節3月27日の東京ベイ(旧クボタ)戦に続く今季3試合目。依然、厳しい戦いが続いている。

 「スタートは凄く良かった。前半の30分はいいプレーをしてたし、選手の努力と頑張りは誇らしく思う」

 就任2年目のヨハン・アッカーマン・ヘッドコーチ(51)がこう振り返るように試合中盤までは大阪がゲームを支配していた。風上に立ったアドバンテージをキックで生かし、ほとんどの時間を敵陣でプレーした。前半26分にはこの日初めてSOのポジションで先発出場した高野祥太(28)が左足でPGを決めて3点を先制。このまま勢いに乗って得点を重ねていきたいところだったが、前半33分には守備網のほころびを東京SGのフランカー・飯野晃司(27)に突かれて逆転のトライを許すと、ここからは徐々に相手ペースに。対東京SG用に複数用意していたサインプレーも小さなミスから不発に終わり、集中力、スタミナの切れた後半30分以降は防戦一方。わずか8分間で3トライを許した。

 「追いつけるようこれからも努力したい」

 東京SGの10番ダミアン・マッケンジー(26)の母校でもあるワイカト大にラグビー留学した経験を持つ高野はニュージーランド代表キャップ40を持つ“ほほ笑みの貴公子”のプレーの質の高さにあらためて敬意を表したが、そうした個々の実力差に敗因を求めている訳ではない。

 「前半は自分たちの理想の形でできてました。後半は我慢できずに相手の思うようにやられてしまって。小さい一つ一つのプレーの我慢強さとか、そういう小さなところの差だと思います」

 来季、3部から再出発する見込みの大阪にとって1部での試合は残り4。地道に不断の努力を続けていくしかない。

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2022年4月9日のニュース