松山 連覇へ5差19位発進、寄せワンで粘った「徐々に自信」実戦不足も王者の貫禄

[ 2022年4月9日 02:30 ]

米男子ゴルフツアー マスターズ第1日 ( 2022年4月7日    ジョージア州 オーガスタ・ナショナルGC=7510ヤード、パー72 )

マスターズ第1ラウンド、14番でティーショットを放つ松山
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 今季メジャー初戦が開幕。史上4人目の大会連覇を目指す松山英樹(30=LEXUS)は3バーディー、3ボギーの72で回り、アマチュアの中島啓太(21=日体大4年)とともに19位発進した。全体58位のパーオン率50%(9/18)ながらアプローチでカバーする王者の地力を発揮。5打差とトップの背中が見える位置で滑り出した。大会は雷雨の影響でスタートが30分遅れた。

 前日のチャンピオンズディナーとはまた違う緊張感だった。松山は「前の組がタイガーでギャラリーがみんなそっちにいったので」と謙遜したが、ティーオフを多くの観客が取り囲んだ。前回王者として迎える重圧の中、イーブンパーにまとめてみせた。

 「いいプレーはあまりできなかったけど悪くないスタート。最初はどうなるかと思ったけど、徐々に自信を持って打てるようになった。そこは良かった」

 1番パー4が初日を象徴した。バンカーからの第2打がグリーン左に外れる。いきなり迎えたピンチ。だがバンカー越えのアプローチを60センチに寄せてパーセーブした。最終18番でも花道から30センチにピタリ。月に1度の頻度で交換し、芝質によってバウンスを削るこだわりのウエッジ。そのショットがスコアを支えた。

 3月上旬に首の痛みを発症し、フルスイング可能となったのは開幕直前。実戦不足もありパーオン率は50%とショットが本調子でなかった。ただ、マスターズ覇者には技と過去10回出場の経験がある。難しい位置に外さないマネジメントとも相まり、6ホールで寄せてワンパットでしのぐ「寄せワン」のパー。そしてパー5の3つでは着実に伸ばし、イーブンパーで終えた。

 計画通り準備ができなかった不安を払拭する19位での滑り出し。首の状態はいい。「先週もそう思っていたら痛くなったので、明日を迎えるのがちょっと怖いくらい。でも、もう痛みはないと思う」。明るい表情でそう言った。残り3日間で首位と5打差は、十分に連覇が狙える位置。「少しでも伸ばせたら」とギアを上げていく。

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