服部道子氏 テンポ良くなった渋野のスイング 優勝はもう目の前

[ 2022年4月5日 05:30 ]

米女子ゴルフツアー シェブロン選手権最終日 ( 2022年4月3日    カリフォルニア州 ミッションヒルズCC=6884ヤード、パー72 )

最終ラウンド、3番でショットを放つ渋野(AP)
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 【服部道子 メジャーの風】渋野選手のスイングが見違えるほど良くなりました。力みが消え、切り返しで間ができてテンポ良く振り抜いていました。そのためフェアウエーキープ率が格段に高まりました。

 最終日はピンが前後に振られ、アイアンショットの「縦の距離感」が重要になるセッティングでしたが、切り返しがスムーズでクラブの入射角が一定だったため、その距離感が合っていました。

 スイングのテンポが良くなった影響でパットのリズムも良くなりました。渋野選手らしい強めのタッチで、順回転のかかった転がりのいいボールをカップに沈めていました。

 ミッションヒルズCCは距離が長く、ドッグレッグのホールが多く、ラフが深く、グリーンが硬い。飛ばし屋が上位に名を連ねているように、まずは飛距離が必要で、さらにドローとフェードの打ち分け、アイアンの精度、球の高さ、アプローチの技術、イマジネーションなどあらゆる能力が求められます。

 その難コースでこれだけの好スコアを出すことは簡単ではありません。本人は「勝つのはもう少し先」と考えていたかもしれませんが、優勝はもう目の前にあると確信したのではないでしょうか。(プロゴルファー)

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2022年4月5日のニュース