日体大卒・嘉陽と高橋が二所ノ関部屋入門 同じ道を歩む2人、憧れはともに「中村親方」

[ 2022年4月5日 17:01 ]

二所ノ関部屋入門会見に出席した(左から)高橋優太、中村親方、嘉陽快宗(撮影・前川 晋作)
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 日体大を今春卒業し、二所ノ関部屋に入門する嘉陽快宗(やすとき)と高橋優太が5日、東京・世田谷区の日体大で会見を行った。

 昨年の全国学生選手権と全日本選手権でともにベスト8の実績を持つ嘉陽は三段目90枚目格付け出しで夏場所デビューする。高校まで全国大会入賞の経験はなかったが、大学で1メートル70、150キロの体から繰り出す突き押しを磨いて急成長。夏場所では三段目優勝を目標に掲げ、「考えすぎずに一番一番取る」と力を込めた。

 一昨年の東日本学生選手権準優勝で昨年度主将を務めた高橋は前相撲から同じく夏場所にデビューする。1メートル84、143キロの堂々たる体格も、会見では終始緊張した様子。言葉に詰まり、同席した同大出身の中村親方(元関脇・嘉風)に促される場面もあった。入門の決め手は祖父の言葉。「いつかプロの世界に」と幼い頃から言われており、恩返ししたいとの思いから決断した。

 ともに中学1年から親元を離れて新潟に相撲留学。能生(のう)中、海洋高、日体大、二所ノ関部屋と同じ道を歩む2人は「話さなくても通じ合う兄弟のような存在」と互いを信頼する。憧れの力士については「中村親方」と口をそろえた。

 2人の目標に挙げられ照れ笑いの表情を見せた同親方は、「1日でも早く関取になって日体大の化粧まわしをつけて恩返ししてほしい」と後輩の活躍を期待した。

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