アダム・スコット　松山へ王者の心構え説く「練習日からエンジョイして」

マスターズ7日開幕 （ 米ジョージア州　オーガスタ・ナショナルGC ）

アダム・スコット
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　【GO！HIDEKI（1）アダム・スコット】男子ゴルフのメジャー初戦マスターズ開幕直前連載「GO！HIDEKI」。史上4人目の大会連覇に挑む松山へのエールを紹介する。第1回は13年大会を制したアダム・スコット（41＝オーストラリア）が王者の心構えを説く。

　13年にオーストラリア人として初めてマスターズを制したスコット。前回王者として臨んだ14年大会を振り返り「偉大な勝利を挙げた特別な場所にチャンピオンとして戻ってくることはファンタスティックなフィーリングだった」と語った。

　印象に残っているのが、歴代優勝者だけが出席する火曜日のチャンピオンズディナー。「素晴らしい優勝者たちとディナーを共にしたことは忘れられない思い出だ」。メニューは前年優勝者が決める。スコットはオーストラリア産の和牛（WAGYU）ステーキなどをふるまった。「英樹のディナーも楽しみ。今年は寿司が食べられるかな」と笑った。

　この年、スコットは初日2位発進するなど上位争いに加わり14位で終えた。タイトルを守る重圧は感じなかったという。「むしろぜひ連覇したいという気持ちだった。最初に勝つまではプレッシャーを感じていたが、優勝した後はまた勝ちたいという前向きな気持ちで臨めるものだ」

　松山とはたびたび練習ラウンドを共にしている。「彼は世界で最高の選手。全てが素晴らしいが、特にメンタルだ。ハードな練習をすることでメンタルが強くなっている」と強靱（きょうじん）な心こそ強みだと指摘。「英樹には練習日からエンジョイしてほしい。それが好成績にもつながるからね」と助言した。（特別取材班）

　◇アダム・スコット　1980年7月16日生まれ、オーストラリア・アデレード出身の41歳。米ネバダ大ラスベガス校出。00年プロ転向。03年ドイツ銀行選手権で米ツアー初優勝。13年マスターズでメジャー初優勝。米ツアー通算14勝。元世界ランキング1位。1メートル83、81キロ。