堀川が初出場V プレーオフ5ホール目で決着「ギャラリーの応援が力になった」

[ 2022年3月21日 05:30 ]

スポニチ後援・九州サーキット第18回北九州オープン最終日 ( 2022年3月20日    北九州市 小倉カンツリー倶楽部=6888ヤード、パー72 )

<北九州オープン最終日>初出場で優勝した堀川(右)は津田大会会長から盾を贈られる
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 5ホールに及ぶプレーオフの末に初出場の堀川未来夢(29=Wave Energy)が優勝を決めた。3打差の3位で出た堀川は8バーディー、1ボギーの65で回り、通算12アンダーで初日単独首位の比嘉一貴(26=フリー)と並びフィニッシュ。プレーオフ5ホール目で決着をつけた。ベストアマは4アンダー、24位の吉本翔雄(しょうた、21=至誠館大3年)。

 まさに熱闘だった。プレーオフ1ホール目の17番。先にピン右7メートルのバーディーパットをねじ込んだ比嘉に堀川も負けない。「スライスしてからフックする難しいライン。あればかりは運でしたね」と7メートルを見事に放り込む。闘志と執念のぶつかり合いは5ホール目までもつれ込み、パーを守った堀川がパーパットを外した比嘉を下し決着をつけた。

 「初出場だったがツアー戦のようにたくさんのギャラリーが入り応援が力になって優勝できた」。ぶっつけ本番で臨んだ初日は首位に3打差の67。この日は「ほかの選手がドライバーで打つところで5Wを持ったり。見えるところにしか打たないように心がけた」とリスクを避けベストスコアタイの65を叩きだし逆転につなげた。

 日大を出て14年にプロ転向。19年日本ゴルフツアー選手権、21年カシオワールドとツアー2勝を挙げ昨季の賞金ランキングは7位。「今季の目標はまず1勝。ランキングは最高が6位なので5位以内に入りたい」。31日の東建ホームメイトで開幕する国内ツアーをにらんだ。

 《比嘉は逃げ切りならず》首位で出た比嘉は逃げ切れなかった。「ドライバーがちょっと不安定だった。左に曲げるのが怖く気持ち悪さが続いた」。12アンダーで堀川に並ばれプレーオフ5ホール目で1メートルのパーパットを外し敗退。16日の東急大分オープン(1日競技)もプレーオフに敗れ2位に終わっており「前回と一緒です。最後はフックラインが読み切れなかった」と苦笑いした。

 ▼3位・藤島晴雄 優勝は意識していなかったが久々にギャラリーの前で楽しくプレーできた。(68で回り)

 ▼9位・宮里優作 後半ショットがぶれて流れに乗れなかった。(前半5アンダーもインは10番OBなどで1オーバー)

 ▼24位・吉本翔雄 ノーボギーで回るのが目標だったので達成できてうれしい。(4バーディーの68でベストアマ)

 【最終成績】
―12(1)堀川未来夢
  (2)比嘉一貴 132
―9(3)藤島晴雄 135
―8(4)上村竜太
  (4)呉 司聡
  (4)嘉数光倫
  (4)稲森佑貴
  (4)田中大心 136
=以下主な選手=
―7(9)久常 涼
  (9)岩田 寛
  (9)宮里優作
  (9)香妻陣一朗 137
―5(19)※藤田 寛之 139
―4(24)重永亜斗夢
  (24)☆吉本翔雄
  (24)清水大成
  (24)時松隆光 140
―3(31)大槻智春
  (31)貞方章男
  (31)出水田大二郎
  (31)秋吉翔太 141
(※はベストシニア、☆はベストアマ)  

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