平野流佳が初の日本一 トリプルコーク1440は失敗も成功「見えた」 スノボ・ハーフパイプ全日本選手権

[ 2022年3月21日 18:38 ]

スノーボード全日本選手権ハーフパイプ最終日 ( 2022年3月21日    青森スプリング・スキーリゾート )

スノーボード全日本選手権ハーフパイプ男子で(左から)優勝した平野流佳、2位の戸塚優斗、3位の平野海祝
Photo By スポニチ

 男女決勝が行われ、男子は北京五輪12位の平野流佳(20=太成学院大)が91・0点をマークし初優勝を果たした。1回目に84・0点でいきなりトップに立つと、2回目はさらに得点を伸ばして91・0点。「(今季は)W杯開幕戦で優勝したり、五輪はダメだったが最後に全日本を優勝できて、気持ち良くシーズンを終えられる」と喜んだ。

 3回目には公式戦では平野歩夢(TOKIOインカラミ)だけが成功させている超大技トリプルコーク(TC)1440に挑戦。冒頭ではなく4発目、しかもより難度が高いキャブ(逆足前)で試みたが、回転不足で転倒し、世界で2人目の成功者にはなれなかった。それでも北京五輪よりもサイズが小さいパイプで果敢な姿勢を示し、「一応、3回くらいは回っていた。回転速度か高さがあれば、決められるというのは見えた」と手応えを口にした。

 それだけにオフ期間の課題も明確だ。「ジムでいろいろメニューを組んでもらおうと思っている。あとは回転速度を上げる練習をしたい」と明言。次のシーズンまでに滞空時間を長くするためのスピードやエアの高さ、そして回転速度を上げるための強化に取り組む意向。公式戦で成功できれば、まだまだ遠かった平野歩夢の背中も見えてくる。

 初の全日本タイトルを獲得し、「今後の自信につながる」と話した平野流。3回とも転倒に終わった北京五輪の悪夢を払しょくするとともに、26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪へ力強く再スタートした。

続きを表示

2022年3月21日のニュース