山口 全英OP女子単初V「他とは違った価値がある」、シダマツも女子複初制覇

[ 2022年3月21日 05:30 ]

全英オープンで優勝した山口(AP)
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 バドミントン全英オープン各種目の決勝が20日、英バーミンガムで行われ、女子シングルスは昨年12月の世界選手権覇者で第2シードの山口茜(再春館製薬所)が第4シードの安洗塋(韓国)にストレート勝ちし、初優勝を果たした。女子ダブルスは志田千陽、松山奈未組(再春館製薬所)のシダマツペアが中国ペアに2―0で完勝し、こちらも大会初制覇を果たした。

 またもビッグタイトルをつかんだ。山口は「数ある大会の中で伝統があり、他とは違った価値がある」と位置付けていた舞台で、圧倒的な強さを発揮した。優勝の瞬間、ガッツポーズも笑顔もなく、24歳の第一人者は「何度も出場してタイトルに手が届かなかった大会で、うれしい」と何よりも安堵(あんど)感をにじませた。

 決勝は20歳の新鋭の挑戦を受けた。「一瞬でも気を抜いたら連続失点してしまうような相手」と長いラリーでも集中力を切らさず、多彩なショットを次々と決めた。昨年の東京五輪は「気にしすぎたところはあったと思う」と8強止まりだったが、その後は自然体を意識し、快進撃を続ける。世界女王に続き、100年以上の歴史がある今大会でも頂点に立った。「まだまだ獲っていないタイトルもたくさんある。一つでも多く獲得したい」と貪欲に先を見据えた。

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