殿堂式典 尾崎直道 突然「乾杯」を熱唱 「妙な力がある」と長兄ジャンボの育成力に感嘆

[ 2022年3月11日 18:37 ]

左から尾崎直道氏、塩谷育代氏、安田春雄氏(日本プロゴルフ殿堂提供)
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 日本プロゴルフ殿堂(松井功理事長)の第8、9回の殿堂入り式典が11日、横浜市のパシフィコ横浜で行われた。

 ツアー通算32勝の尾崎直道(65)や元賞金女王の塩谷育代(59)らが顕彰状を授与された。

 挨拶で尾崎は突然、長渕剛の「乾杯」を歌い出した。「こういう硬い雰囲気は苦手。俺なりに何かしなきゃと思って」と散歩中によく口にする、歌のさびの部分をアカペラで熱唱。「人生の大きな舞台に立ち」という詞と現在の心境を重ね合わせた。

 続いて挨拶に立った塩谷が「何を言おうかいろいろ考えていたんですが、直道さんの歌でぶっ飛びました」と表情を緩めた“仰天”パフォーマンスに会場は拍手に包まれた。

 顕彰について尾崎は「(殿堂入りは)獲ろうと思って獲れるものではない。優勝とはまた違う感じ。ゴルフをずっと無我夢中でやってきて、その足跡を評価された。周りも喜んでくれる。息子たちもそう」と明かした。

 ツアー通算32勝を上げ、30代後半からは米ツアーに挑戦し8年間シード権を守った。その足跡を振り返り「自分は欠点ばかり。ヘタな部分を前向きに捉え、どう克服するかということを考えてきた結果。目の前の試合に負けたくないと思って、立ち向かってきただけ」と振り返った。

 そして「ここまでやれたのは、やっぱりジャンボがいたからな」とゴルフに導いてくれた長兄の・将司に感謝した。

 そのジャンボは近年は後進の指導に注力。前週の女子ツアー開幕戦のダイキン・オーキッド・レディースでは、ジャンボ尾崎ゴルフアカデミーの西郷真央が初Vを飾っている。

 「ジャンボは若い子に体を鍛える環境を与えている。若い選手に一番大事なのは練習環境とスポーツ選手としての生き方を学ぶこと。練習環境を与えてなおかつ、ジャンボが後ろからにらんでいる。十分だよね。ジャンボはそういう(強い選手を育てる)妙(不思議)な力がある」と話していた。

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2022年3月11日のニュース