ジャンプ女子団体 テレビカメラに4人全員で「沙羅ちゃん、元気?」 高梨沙羅不在の中、4位 

[ 2022年2月27日 05:30 ]

ノルディックスキーW杯ジャンプ女子 ( 2022年2月25日    オーストリア・ヒンツェンバッハ )

カメラに向かってポーズをとる日本選手
Photo By 共同

 ノルディックスキーW杯ジャンプ女子は25日、団体第1戦(ヒルサイズ=HS90メートル)が行われ、伊藤有希(土屋ホーム)岩佐明香(大林組)勢藤優花(北海道ハイテクAC)岩渕香里(北野建設)の日本は合計746・1点の4位だった。北京冬季五輪後初のW杯で、高梨沙羅(クラレ)が不在の日本は、伊藤が2回とも1番手の中で2位の得点を出してけん引したが、後続が伸び悩んだ。オーストリアが819・0点で優勝した。

 日本はアンカーの岩渕が2回目を飛び終えると、全員でテレビカメラに向かって「沙羅ちゃん、元気?」と、別調整中の高梨に笑顔で呼び掛けた。北京冬季五輪の混合団体でスーツの規定違反により失格となって失意に沈んだエースへ、温かい心遣いを見せた。

 勢藤は高梨と同じ北海道上川町出身で同い年。「沙羅がいてくれたから私もここまで頑張れたし、たくさんの人が影響を受けて頑張ろうという気持ちになっている。少しでも早くW杯に戻ってきてくれるとうれしい。私ももっと頑張れるし、チームももっと元気になる」と、幼なじみへの思いを語った。

 高梨を欠く中、チームでただ一人、2回とも80メートルを越えて存在感を示した伊藤は「もっともっと実力をつけなきゃ」と表情を引き締めた。

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2022年2月27日のニュース