陵侑 銀メダル!1回目最長不倒142メートルも…切り替え団体戦へ「ビッグジャンプを」
北京冬季五輪第9日・ジャンプ男子個人ラージヒル ( 2022年2月12日 国家ジャンプセンター )
Photo By スポニチ
男子個人ラージヒル(LH)は小林陵侑(25=土屋ホーム)が1本目142メートル、2本目138メートル、合計292・8点で、金メダルを獲得した個人ノーマルヒル(NH)に続き、今大会2つ目のメダルとなる銀メダルを獲得した。ジャンプ日本勢初の個人2冠は惜しくも逃したものの、日本のジャンプ史に新たな金字塔を打ち立てた。今大会最終種目となる14日の男子団体では、3つ目のメダル獲得を目指す。
うれしさと悔しさが入り交じった。2回目に138メートルを飛び終え、今できる会心のジャンプに雄叫びを上げた。兄・潤志郎らとスクリーンを見つめ、2位が決まると仲間とグータッチ。1回目2位のリンビクに逆転を許したが、堂々の銀メダル。ジャンプ個人2種目でのメダルは98年長野大会の船木和喜(NH銀、LH金)以来となる日本人2人目の快挙となった。
「凄くうれしい気持ちと、金メダルを逃したことにちょっと悔しい気持ちだが、2本ともいいパフォーマンスはできた。五輪は相性がいい。日本でも楽しんでもらえた人が多いと思う」。個人ノーマルヒルでは「五輪の魔物は?」の問いに「僕が魔物」と答えたが、「今日の魔物はリンビクだった」と笑った。
1回目ヒルサイズ(140メートル)を超える最長不倒の142メートルで首位。NHに続きトップで2回目を迎えると、前を飛んだリンビクが140メートルを飛んで、スタート位置の小林陵にも大歓声が聞こえた。「飛距離は見てなかったが、下が沸いていたのでいったんだなと思った」。それでも2回目は冷静に138メートルまで飛距離を伸ばし「自分のジャンプはできた」と胸を張った。
6日の個人NHでまず1冠。2冠に向け「またメダルを目指して頑張りたい」と決意を新たにした。惜しくも4位だった混合団体では、スーツの規定違反で1本目が失格となった高梨沙羅(クラレ)を励まし、2本の大ジャンプをそろえた。名実ともに日本ジャンプ界の顔となり、2冠こそ逃したが、揺るぎない自信と安定感で2つ目のメダルを手にした。
18年オフに覚醒のきっかけをつかんだ。脳波トレーニングに取り組み緊張しやすかったメンタルを強化。夏のスロベニア合宿では所属の葛西紀明兼任監督から「長く踏み続けて飛べ」と踏み切りの極意を伝授され、感覚派の天才は圧倒的な飛距離を手にした。本格的なフィジカルトレーニングにも着手。理想のフォームをつくり上げ、18~19年シーズンンに欧州勢以外で初のW杯総合優勝を果たすなど世界の陵侑となった。
2大会ぶりのメダルを目指す男子団体でも、エースのジャンプが鍵を握る。「団体戦でもビッグジャンプを見せたい」。陵侑の伝説はまだまだ先がある。
▼笠谷幸生さん(1972年札幌五輪の70メートル級に勝った後、90メートル級は7位で2冠を逃す) なかなかうまくいかないものだ。これがジャンプだね。1回目は良かったけど、圧倒的ではなかった。いやあ、難しい台だな。でもご苦労さんだ。よく頑張った。次(4年後)も頑張ってほしい。今の力を維持するのは大変だけど、楽しんでやってほしい。
【小林 陵侑(こばやし・りょうゆう)】
☆生まれ、サイズ 1996年(平8)11月8日生まれ、岩手県八幡平市出身の25歳。1メートル74、59キロ。
☆スキー一家 父・宏典さんは元クロスカントリースキー選手。2大会連続五輪代表の兄・潤志郎(雪印メグミルク)、姉・諭果(CHINTAI)、弟・龍尚(土屋ホーム)もジャンプ選手。
☆名前 「陵侑」。両親は「小高い丘、高い位置から物事を見て、懐深く生きてもらいたい」という意味を込めて名付けた。陵侑自身は「名前を書くのが大変だったけど、インパクトがあって凄くいい」と気に入っている。
☆競技歴 小学3年から本格的にジャンプを始める。盛岡中央高まで複合選手。15年土屋ホーム入社後、ジャンプに専念。W杯デビュー戦の16年1月ザコパネ大会(ポーランド)で7位。
☆趣味 車、スニーカー集め、洋服、音楽、YouTube。
スポーツの2022年2月13日のニュース
-
珍しく感情爆発の高木美帆 挑戦した500メートルで銀! 最強オールラウンダーへまた一歩前進
[ 2022年2月14日 01:03 ] スピードスケート
-
【一問一答(2)】完敗の小平、高木美に「彼女の歴史の中に刻まれる一つの瞬間として大事にして」
[ 2022年2月14日 00:44 ] スピードスケート
-
北京五輪フィンランドの選手村宿舎で天井から水が噴き出し選手が「Help!」と投稿
[ 2022年2月14日 00:41 ] ノルディック距離
-
【一問一答(1)】無念の小平奈緒「サンファが2連覇した時のようには、うまくいかなかった」
[ 2022年2月14日 00:37 ] スピードスケート
-
17位…まさかの完敗 小平奈緒「足がとられた瞬間に、頭の中が真っ白に」 スタートで左足が引っかかる
[ 2022年2月14日 00:16 ] スピードスケート
-
小平奈緒に韓国の盟友涙でねぎらい「王冠の重さに勝ってほしかった」放送席から声援「諦めるな、頑張れー」
[ 2022年2月14日 00:15 ] スピードスケート
-
待望の「美帆スマイル」の裏にあった苦悩「(500は)出るかどうかを本気で考えた」 銀メダリストの声
[ 2022年2月13日 23:59 ] スピードスケート
-
小平奈緒のレース見届けた“盟友”イ・サンファさんが涙
[ 2022年2月13日 23:48 ] スピードスケート
-
高木美帆 今大会2個目のメダルで個人最多記録を「5」に伸ばす さあ、一気に「7」まで伸ばせ!
[ 2022年2月13日 23:45 ] スピードスケート
-
高木美帆 お見事!女子500メートルで銀メダルの快挙!!五輪初挑戦の短距離で圧巻自己ベストタイム
[ 2022年2月13日 23:36 ] スピードスケート
-
郷亜里砂 指導者から現役復帰 34歳が北京から届けた笑顔の力走
[ 2022年2月13日 23:36 ] スピードスケート
-
郷亜里砂、500メートルで37秒983の15位 女子スピードスケート
[ 2022年2月13日 23:35 ] スピードスケート
-
まさか…前回覇者の小平奈緒 女子500メートルでメダル逃す 無念の17位「頭の中が真っ白に」
[ 2022年2月13日 23:29 ] スピードスケート
-
ロコ・藤沢五月の右手に書かれた文字に世界カーリング連盟も「人生の最高のおまじない」と注目
[ 2022年2月13日 23:18 ] カーリング
-
異例の夜開催の理由 小平が冬季日本女子初の連覇に挑むスピードスケート女子500メートル
[ 2022年2月13日 22:32 ] スピードスケート
-
中国メディアが韓国選手の“ある行動”に激怒「銀メダルはく奪を」 韓国メディア反論「とんでもない報道」
[ 2022年2月13日 21:45 ] スピードスケート
-
小平が冬季日本女子初の連覇に挑む 女子500メートル、午後10時56分開始 会場にイ・サンファの姿も
[ 2022年2月13日 21:35 ] スピードスケート
-
羽生結弦 14日に北京市内で会見 20日にはエキシビションに出演予定
[ 2022年2月13日 21:00 ] フィギュアスケート
-
小林陵侑 パンダ抱っこの反響に驚き「感謝のインタビューしたんだけど」
[ 2022年2月13日 20:39 ] ジャンプ
-
河辺愛菜 トリプルアクセル3連続で着氷 15日SPは4番滑走
[ 2022年2月13日 20:22 ] フィギュアスケート
















