バッカニアーズが9季ぶりの零封負け ブレイディーは15季ぶりの屈辱 地区優勝はおあずけ

[ 2021年12月20日 13:45 ]

自身15季ぶりの零封負けとなったバッカニアーズのQBブレイディー(AP)
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 NFLは19日、第15週3日目の10試合を各地で行い、昨季のスーパーボウルを制しているバッカニアーズ(NFC南地区1位)は地元タンパ(フロリダ州)でセインツ(同2位)に0―9(前半0―6)で敗れて10勝4敗。この試合に勝てば14季ぶりの地区優勝が決まっていたが、連勝は4で止まり、ホームでは今季7戦目で初黒星を喫した。

 バッカニアーズが無得点に終わったのは2012年12月23日以来で、そのときの相手もセインツ。この日はレシーブでチーム1位の1054ヤードを稼いでいたクリス・ゴッドウィン(25)と同2位の885ヤードを記録していたマイク・エバンス(28)の両WRが故障で途中でダウン。エースRBのレナード・フォーネット(26)も第3Qに太腿を痛めてプレー続行不能となるなど、オフェンスの主力選手に負傷者が続出してリズムをつかむことができなかった。

 バッカニアーズは今季リーグ最多の得点(410)を挙げていたが、得点ランク1位のチームが同一シーズンの試合で無得点に終わったのは1970年以降では初めて。主要なターゲットを3人失ったQBトム・ブレイディー(44)のパス成功は48回中26回(214ヤード)で、4度のサックを浴び、第3Qにはファンブル、第4Qにはインターセプトを犯してオフェンスを組み立てることができなかった。

 ブレイディーがTDパスなしに終わったのは今季2度目。零封負けを経験するのはペイトリオッツに在籍していた2006年12月10日のドルフィンズ戦(●0―21)以来、実に15季ぶりで、自身通算で256試合ぶりに「0」という数字を目にする試合となった。

 セインツは連勝で7勝7敗。TDこそ奪えなかったが守備陣が奮闘してバッカニアーズのオフェンスを抑え込んだ。このカードでは今季2戦2勝で通算でも7連勝と強さを発揮。昨季のNFC準決勝では20―30で敗れているが、レギュラーシーズンではブレイディーがバッカニアーズに移籍してからも4戦不敗となっている。

 一方、パッカーズ(NFC北地区1位)は敵地ボルティモア(メリーランド州)でレイブンズ(AFC北地区2位)を31―30(前半14―14)で退けて11勝3敗。第4Qの残り42秒でレ軍が試みたパスによる2点コンバージョンを守備陣が阻止して3連勝を飾り、2季連続の地区優勝を決めてプレーオフ進出一番乗りを果たした。

 NFC西地区首位のカージナルスは敵地デトロイト(ミシガン州)でリーグ最低勝率だったライオンズに12―30(前半0―17)で敗れて10勝4敗。今季初の連敗を喫してバッカニアーズ同様にプレーオフ進出はおあずけとなり、ロードでは今季8戦目で初黒星となった。

 <第15週の結果>
 ▼16日
チーフス(10勝4敗)34―28*チャージャーズ(8勝6敗)
 ▼18日
*コルツ(8勝6敗)27―17ペイトリオッツ(9勝5敗)
 ▼19日
*ビルズ(8勝6敗)31―14パンサーズ(5勝9敗)
*ライオンズ(2勝1分け11敗)30―12カージナルス(10勝4敗)
*ドルフィンズ(7勝7敗)31―24ジェッツ(3勝11敗)
カウボーイズ(10勝4敗)21―6*ジャイアンツ(4勝10敗)
*スティーラーズ(7勝6敗)19―13タイタンズ(9勝5敗)
テキサンズ(3勝11敗)30―16*ジャガーズ(2勝12敗)
*49ers(8勝6敗)31―13ファルコンズ(6勝8敗)
パッカーズ(11勝3敗)31―30*レイブンズ(8勝6敗)
ベンガルズ(8勝6敗)15―10*ブロンコス(7勝7敗)
セインツ(7勝7敗)9―0*バッカニアーズ(10勝4敗)

 ▼20日(日本時間21日)
*ブラウンズ(7勝6敗)―レイダース(6勝7敗)
*ベアーズ(4勝9敗)―バイキングス(6勝7敗)
 ▼21日(日本時間22日)
*ラムズ(9勝4敗)―シーホークス(5勝8敗)
*イーグルス(6勝7敗)―ワシントン(6勝7敗)
 *はホームチーム

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