鳥内秀晃氏 関学大攻撃陣ではWR河原林のダウンフィールドブロックが光った

[ 2021年12月20日 05:30 ]

アメリカンフットボール・三菱電機杯第76回毎日甲子園ボウル   関学大47-7法大 ( 2021年12月19日    甲子園 )

スタンドで試合を見つめる関学大・鳥内前監督(撮影・後藤 大輝)
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 【解説】最終的に点差が開いたものの、どちらもラン、パスの攻撃バリエーションが豊富で後半途中まで見応えある内容だった。

 法大は前半から2度のギャンブルを仕掛けるなど積極的で、6点差の第3Qにインターセプトから敵陣深く攻め込んだ。流れが変わるかもしれない場面で関学大守備が落ち着いて対応し、主導権を渡さなかった。経験の差を感じた。関学大は立命大をはじめ手ごわいライバルがいる関西で勝ち抜き、甲子園に6年連続出場。今年の4年生は、この晴れ舞台で一度も負けていない。私が監督を退いて2年になるが、彼らが順調に力を伸ばした姿は頼もしかった。

 関学大の攻撃ではWR河原林君のダウンフィールドブロックが光った。相手が近い位置にいるラインのブロックとは違い、ある程度スピードが出た状態でしっかり当たるのは難しい。きっちり仕事をこなし、ランナーもブロックを生かしてロングゲイン。それぞれが役割を全うした。2年生QB鎌田君は実力発揮した場面がある一方でインターセプト2本とファンブルロストで攻撃権を計3度失った。収穫と課題を来年以降につなげたい。

 9年ぶりの出場の法大は3年生が主力のチーム。来年はもっと力をつけて甲子園へ戻ってほしい。(関学大前監督)

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