ロコ・ソラーレ“眼鏡先輩”の韓国に平昌のリベンジ、首位浮上で北京見えた 吉田知「いい集中できた」

[ 2021年12月15日 19:31 ]

カーリング北京五輪最終予選第5日 ( 2021年12月15日    オランダ・レーワルデン )

女子1次リーグで韓国に勝利し、喜ぶロコ・ソラーレの藤沢(奥)、吉田知(右端)ら
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 1次リーグが行われ、女子は18年平昌五輪で銅メダルを獲得したロコ・ソラーレの日本が、韓国を8―4で下し、通算5勝1敗で単独首位に立った。

 “眼鏡先輩”こと金恩貞が率いる韓国には18年平昌五輪の準決勝で7―8と惜敗し、スキップ藤沢五月は大粒の悔し涙を流した。あれから1391日。北京切符が懸かる重要な大会で、リベンジを果たした。

 日本は第1エンドにいきなり3点を先取して主導権を握ると、続く第2エンドは金恩貞のミスショットで1点スチール。序盤に4―0とリードを奪った。第5エンドで2点を奪われて5―3と2点差で前半を折り返すと、第6エンドで1点、第7、第8エンドでは連続でスチールに成功して8―3とリードを広げる。第9エンドで1点を挙げた韓国だったが、第10エンドを前にコンシードで敗北を認めた。ショットが決まらず苦しむ金恩貞に対し、藤沢は的確にショットを決めて難敵に快勝した。

 1次リーグ1位はプレーオフを戦うことなく北京切符を獲得できるだけに、大きな1勝。残り2戦はエストニア(日本時間16日午前3時)、トルコ(日本時間16日午後10時)。2大会連続の夢舞台が、はっきりと見えた。

 ▼吉田知那美 アイスがとても難しいので、日々変わるアイスを一日一日フレッシュな状態で、今日は今日のアイスで戦おうというふうに、アイスに対していい集中ができたので前半いい形が作れた。(残り2試合へ向けて)どんなにリードしていても、この難しいアイスの上では少しリスク管理を間違えたり油断しただけでビッグエンド、ビッグポイントを取られてしまうリスクがあるので、どんなにアップしていてもどんな相手でも最後まで集中を切らさず1エンド1エンド、アイスに向き合うことがこの大会をいい状態で乗り切れると思っています。

 ▽北京五輪への道 男女とも9チームが参加する最終予選で、それぞれ3枠を争う。16日まで総当たりの1次リーグを行い、1位のチームがまず五輪出場権を獲得。1次リーグ2位と3位が17日に対戦し、勝者が五輪へ。敗者は1次リーグ4位と最後の1枠を懸けて18日に戦う。
 

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