渡辺が8試合連続で3P成功 ネッツは7選手がコロナで離脱も白星 カリーは3Pの新記録

[ 2021年12月15日 12:30 ]

ネッツのデュークJRをかわしてドリブルで前進するラプターズの渡辺(AP)
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 2日連続の試合となったラプターズは敵地ブルックリン(ニューヨーク州)で東地区全体首位のネッツと対戦。第3Q終了時点では9点をリードしていたものの、延長の末に129―131(前半56―66、延長9―11)で敗れて13勝15敗となり、3連勝を逃して勝率を5割に戻すことはできなかった。

 ラプターズは前半で10点をリードされて折り返したが第3Qは44―25。しかし勝負どころの第4Qの中盤では逆転され、残り1分21秒に3点をリードしたものの、再度追いつかれて今季初めての延長戦にもつれこんだ。

 前日のキングス戦で自身初のダブルダブル(12得点、10リバウンド)を達成していた渡辺雄太(27)は27分出場して5得点、5リバウンド、3アシストと自己最多タイの3ブロックショット。前半は放った3本の3点シュートをすべて外していたが、第4Qの1分12秒、左サイドからの一投を決めて自己記録に並ぶ8試合連続で3点シュートを成功させた。

 渡辺の3点シュートの成功はネッツ戦では5本中1本。出場した今季9試合では35本中12本を決め、成功率は34・3%(昨季は40・0%)となっている。

 ネッツは前日にポール・ミルサップ(36)、この日になってジェームズ・ハーデン(32)、ブルース・ブラウン(25)、ラマーカス・オルドリッジ(36)、ディアンドレ・ベンブリー(27)、ジェームズ・ジョンソン(34)、ディボン・カーター(26)が新型コロナウイルス感染防止ための健康安全プロトコルの対象となってチームを離脱。ジョー・ハリス(30)は足首の故障、カイリー・アービング(29)はワクチン未接種で出場することができず、ラプターズ戦ではドラフト外入団の新人ガード、デビッド・デュークJR(22)がNBA3試合目で初先発していた。

 ラプターズ戦では試合に必要な最少人数でもある8選手しか登録できなかったが、それでも勝利を収めて3連勝で20勝(8敗)に到達。12日のピストンズ戦で今季リーグ最多の51得点を挙げていたケビン・デュラント(33)は右足首の故障を抱えながらも出場し、48分の出場で34得点、13リバウンド、11アシストで今季2度目のトリプルダブルを達成。パティー・ミルズ(33)も第4Q残り13・1秒での同点3点シュートを含めて30得点、デビュー3試合目で先発出場となったデュークJRも10得点、13リバウンドでダブルダブルを達成し、延長の残り10・3秒には貴重なフリースローを2本成功させた。

 ラプターズではフレッド・バンブリート(27)がチーム最多の31得点と9アシスト、ゲイリー・トレントJR(22)とパスカル・シアカム(27)がそれぞれ25得点、新人のスコッティー・バーンズ(20)も23得点と12リバウンド、5アシストを稼いだものの惜敗。チームのリバウンド本数で41―60と水を開けられ、接戦をものにすることはできなかった。なおラプターズは16日にブルズと対戦する予定だったが、ブルズにプロトコル対象者が多数出たために試合は延期。次戦は18日のウォリアーズ戦となった。

 一方、ウォリアーズのステフィン・カリー(33)はニューヨークでのニックス戦でレイ・アレン(元バックスほか)が保持していた3点シュートの通算最多記録(2973本)を更新。試合開始から1分4秒に正面からこの日最初の1本目を成功させてアレンの記録に追いつくと、その3分23秒後にはステップバックからの1投で通算2974本目を成功させて新記録を樹立した。

 アレンの出場試合数は18シーズンで「1300」だったが、13シーズン目のカリーはそれよりも511試合少ない789試合目での記録達成。2974本目が成功すると敵地ながらマジソンスクエア・ガーデンの観客は総立ちで拍手を送り、試合は一時中断となった。カリーはチームメートのドレイモンド・グリーン(31)、スタンドにいた元NBA選手でもある父デル・カリー氏(57)らと抱き合って歓喜。そして最後に“前記録保持者”となったアレン氏(46)にも祝福された。

 試合は西地区全体首位のウォリアーズが105―96(前半47―48)で勝って23勝5敗。カリーは22得点をマークした。3点シュートの成功は14本中5本。通算成功本数は2977となっている。

 ニックスは4連敗で12勝16敗。ここ8戦では7敗目となった。

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