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“アラフィフの星”杉浦 再び成功のゴールへ日々進化重ね「戦う相手は自分」

[ 2021年12月7日 05:30 ]

スポーツニッポンフォーラム制定「FOR ALL 2021」表彰式 ( 2021年12月6日    東京ドームホテル )

<FOR ALL 2021>表彰状を持つ(左2人目から)大橋悠依、杉浦佳子、水谷隼。ミス日本グランプリの松井朝海(左端)とミススポーツの高垣七瀬(右端)が花を添える(撮影・篠原岳夫)
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 アラフィフの星が、壇上で輝く笑顔を見せた。今夏、地元・静岡で自転車女子個人ロードタイムトライアルと個人ロードレースを制し、パラリンピック日本最年長金メダリストとなった杉浦佳子(50)。グランプリ受賞に「このような華やかな場に立っていることが信じられない」と喜びを語った。

 パラ初出場の50歳。本来なら、49歳で大舞台に立っているはずだった。しかし、東京大会は新型コロナウイルスの影響で1年延期。年齢が40代から50代になったことで、体への負担も増し「これは無理だ」と弱音を吐くこともあったという。そんな中「栄光はゴールの先にあるのかもしれない」という言葉を大切にし、不安を打ち消すかのように、ひたすらペダルをこいだ。

 16年4月の自転車レースで転倒し、頭蓋骨の粉砕骨折、くも膜下出血などで、一時は生死の境をさまよった。一命をとりとめたが、「なんで、あのまま死なせてくれなかったのですか」とドクターを問い詰めるほど苦しんだ。記憶障害と右半身にはまひがある。どん底から、たどり着いた2回の頂点。周囲から「感動をありがとう!」と言われ「私、生きてていいんだと思うことができた」という。

 最年長記録更新は口にしない。「この年になると、戦う相手は自分。昨日の自分より、今日の自分を目標に進んでいきたい」。目の前のロードを駆け抜けた先に、再び黄金のゴールが待っている。

 ◇杉浦 佳子(すぎうら・けいこ)1970年(昭45)12月26日生まれ、静岡県掛川市出身の50歳。北里大卒業後に薬剤師として勤務し、趣味でトライアスロンを楽しむ中で自転車レースで転倒。リハビリの一環だった自転車競技に取り組み始めた。個人ロードタイムトライアルで17年世界選手権を制し、19年はロードレースと2種目で2位。

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