ウィザーズが劇的な逆転勝ち 残り11・4秒にクーズマが逆転の3P ラプターズは3連敗 

[ 2021年11月11日 12:13 ]

土壇場で逆転の3点シュートを決めたウィザーズのクーズマ(AP)
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 八村塁(23)がまだ合流していないウィザーズは10日、敵地クリーブランド(オハイオ州)でキャバリアーズと対戦し、97―94(前半44―49)で競り勝って3連勝で8勝3敗。開幕から11戦で8勝を挙げたのは7シーズンぶりとなった。

 ウィザーズは第4Q序盤で10点差を追う展開になりながら、残り1分26秒に2点差、残り26秒に1点差まで急追。そして92―94で迎えた残り11・4秒、インサイドに切れ込んだブラドリー・ビール(28)からのアシストを受けたカイル・クーズマ(26)が左コーナーからこの日6本目(今季自己最多)となる3点シュートを成功させて試合をひっくり返した。

 ウィザーズの速攻による得点はわずか「2」しかなかったが、フリースロー(FT)は17本すべて成功。今季24・2得点のビールは試合開始から10本連続でシュートを外して13得点にとどまったものの、ベンチから出たセンターのモントレズ・ハレル(27)がFTを8本全部決めてチーム最多の24得点と11リバウンドをマークすれば、クーズマも第4Qの12得点を含む22得点、スペンサー・ディンウィディー(28)も11得点、8リバウンド、6アシストを稼いで土壇場での逆転勝利に貢献した。

 キャバリアーズの連勝は4で止まって7勝5敗。今季チーム1位の16・0得点を挙げていたガードのコリン・セクストン(22)が左膝半月板の損傷で戦列を離れ、ラウリ・マーカネン(24)とケビン・ラブ(33)がコロナ関連の健康安全プロトコルの対象となってベンチに入っていない中で勝機を見い出していたが、最後はクーズマの“一発”に泣いた。

 ベンチから出たガードのリッキー・ルビオ(31)がチーム最多の20得点をマークしたものの残り15・8秒でのフリースローでは2本目を失敗。ドラフト全体3番目に指名された新人のエバン・モーブリー(20)は19得点を記録したものの、大詰めでの攻防で決め手を欠いた。

 一方、渡辺雄太(27)が故障で戦列を離れているラプターズは敵地ボストン(マサチューセッツ州)でセルティクスに88―104(前半46―62)で敗れて6勝6敗。ドラフト全体4番目に指名されたスコッティー・バーンズ(20)が21得点を稼いだものの、6連勝のあと3連敗を喫し、ロードでは今季5戦目で初黒星を喫した。肩の故障から復帰2戦目となったパスカル・シアカム(27)は30分の出場で8得点、7リバウンド、フレッド・バンブリート(27)は16得点。チームの3点シュート成功本数は25本中6本と低調だった。

 勝ったセルティクスは5勝6敗。ジェイソン・テータム(23)が22得点と12リバウンド、7アシストをマークし、ホームでは今季4戦目で初白星を挙げた。

 優勝候補の一角、ネッツは敵地オーランド(フロリダ州)でマジックを123―90(前半65―53)で退けて8勝4敗。ケビン・デュラント(33)が30得点を稼げば、ジェームズ・ハーデン(32)は17得点、11リバウンド、11アシストで今季3回目(通算59回目)のトリプルダブルを達成し、ここ7戦では6勝目となった。

 昨季王者のバックスは敵地ニューヨークでニックスに112―100(前半51―42)で勝って6勝6敗。ベンチから出たパット・コノートン(28)が7本の3点シュートなどでチーム最多の23得点を記録し、勝率を5割に戻した。ニックスは7勝5敗。ホームでは今季2勝4敗となった。

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