渋野 ホールインワン「お願いだからやめて~」エース5度→予選落ちのジンクス回避、1差3位発進

[ 2021年10月30日 05:30 ]

女子ゴルフツアー 樋口久子・三菱電機レディース 第1日 ( 2021年10月29日    埼玉県武蔵丘GC=6650ヤード、パー72 )

8番、バーディーパットを決め笑顔の渋野(撮影・西尾 大助)
Photo By スポニチ

 渋野日向子(22=サントリー)が6バーディー、3ボギーの69で回り、河本結(23=リコー)と並んで首位と1打差の3位につけた。昨年、初日にエースを達成しながら予選落ちした因縁の大会で好発進。今季2勝目、ツアー通算6勝目を目指す。首位には68で回ったペ・ソンウ(27)と申ジエ(33)の韓国勢。史上3人目の3週連続優勝を目指す古江彩佳(21=富士通)は71で5位発進となった。

 イーブンパーで迎えた前半8番パー3。6Iでティーショットを放った渋野は、ピンに向かう打球を見て心の中で叫んだ。

 「お願いだからやめて~!」

 普通はカップインを願う場面だが、逆にホールインワン阻止を祈った。ピン手前1メートルに乗せてバーディー。「あそこで止まって良かったです。あと30センチいっていたら、ピンに届いてたので危なかった」と笑った。

 ちょうど1年前の今大会。同じ初日の8番でホールインワンを決めた。しかし65位で予選落ち。22歳はアマチュア時代も含めて過去5度エースを達成しているが、全てで予選落ちを喫したジンクスがある。だからこそ、開幕前日に「入れん!」と宣言していた通り?の一打となった。

 前週は9試合ぶりの予選落ち。週末は岡山の実家に帰り、プライベートでは家族としちりんを囲んで「カルビとホルモン」を食べてリフレッシュした。ゴルフもしっかりとリセット。「鳥かご」と呼ぶ練習施設で速くなっていたスイングテンポを修正。観客の帽子が飛ぶほどの強風が吹いたこの日、フェアウエーを外したのは1ホールだけ。「全体的に安定していた。先週よりいい感じになっている」。8番での一打もショットが安定している証拠だ。

 首位と1打差の好スタートで、昨年の「悲しい記憶」は払拭(ふっしょく)した。あとは今季2勝目に向けて突き進むだけだ。

 ▽昨年大会の渋野日向子(20年10月30、31日)海外遠征からの復帰戦で、第1Rの8番パー3でホールインワンを達成した。8Iで放った第1打はフォローの風に乗ってピン手前2・5メートルに落ち、2バウンドしてカップイン。18年6月のアース・モンダミン・カップ第1R以来プロでは2度目、アマ時代を含めると5度目となった。だが第2Rで77と落とし、通算5オーバーの65位で予選落ちした。

続きを表示

この記事のフォト

2021年10月30日のニュース