NZがウェールズに7トライ快勝 B・バレットが代表100キャップ飾る2トライでMVP

[ 2021年10月31日 03:34 ]

ラグビー・テストマッチ   ニュージーランド 54―16ウェールズ ( 2021年10月30日    英カーディフ )

 2019年W杯日本大会の3位決定戦以来の対決は、今年のザ・ラグビー・チャンピオンシップ(南半球4カ国対抗)優勝で世界ランキング2位のニュージーランド(NZ)が敵地で7トライを奪い、シックス・ネーションズ(欧州6カ国対抗)王者で同9位のウェールズに快勝した。NZの54得点はウェールズ戦の歴代2位タイ。1953年に敗れたのを最後に対ウェールズ32連勝で、対戦成績を33勝3敗とした。

 NZは前半4分、昨季はトップリーグのサントリーで準優勝に貢献したSOボーデン・バレットが敵陣でウェールズSOアンスコムのパスをインターセプト。約40メートルを独走してポスト下へ先制トライを決め、オールブラックス史上11人目となる通算100キャップ達成を自ら飾った(7―0)。FBジョーディー・バレットの2PGで13―3とした前半34分にはNo・8サベアがゴール前まで突進。昨季NTTドコモでプレーしたSHペレナラが右中間にトライを決め、18―3と突き放した。

 NZは前半38分にプロップのラウララがひじ打ちでシンビン(10分間退場)となったが、1人少ない時間帯の失点はPGによる3点のみ。後半14分にカウンターで裏へ抜けたWTBジョーダンが自らのキックをインゴールで抑えて28―9とすると、同23分にフランカーのパパリイ、26分に途中出場のWTBリース、31分にCTBレイナートブラウンと立て続けのトライで一気に点差を広げた。39分にはB・バレットがまたもインタセプトから約45メートル独走トライ。プレーヤー・オブ・ザ・マッチ(MVP)に選ばれた。

 ウェールズはロックのアランウィン・ジョーンズ主将が左肩を負傷して前半19分で交代。NZの早い出足のディフェンスに苦しみ、前半にゴール前ラインアウトのチャンスでマイボールを2本失って流れをつかめなかった。後半21分、途中出場のSOプリーストランドのキックにCTBジョニー・ウィリアムズがインゴールで飛び込み、この試合唯一のトライを挙げた。

 スコットランド 60―14(前半36―9) トンガ
(2021年10月30日 英エディンバラ)

 世界ランキング7位のスコットランドは同15位のトンガから10トライを奪った。代表初先発のWTBステインが4トライをマーク。スコットランド選手の1試合4トライは1995年W杯南アフリカ大会1次リーグ、コートジボワール戦のギャビン・ヘイスティングス以来26年ぶりだった。スコットランドは11月7日にオーストラリア、13日に南アフリカと戦い、20日にはエディンバラで日本代表と対戦する。

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2021年10月30日のニュース