16歳・村瀬が初V!ビッグエア五輪女王に圧勝「一番難しかった」コース攻略

[ 2021年10月25日 05:30 ]

スノーボード W杯第1戦 ( 2021年10月23日    スイス・クール )

スノーボードW杯開幕戦の女子ビッグエアで優勝し、表彰台でポーズをとる村瀬(中央)
Photo By 共同

 ビッグエア女子決勝で、来年2月の北京五輪出場を目指す村瀬心椛(ここも、16=ムラサキスポーツ)が合計173・75点で初優勝を果たした。1回目で軸を斜めにして縦2回転+横3回転するダブルコーク1080を決めて87・75点を叩き出し、2回目も86・00点。18年平昌五輪覇者のアンナ・ガサー(オーストリア)以下を寄せ付けず、日本人では同種目初の五輪メダル獲得へ、上々のスタートを切った。

 18年5月、トッププロが争う冬季Xゲームを13歳で制す衝撃デビューから3年あまり。あどけなさは抜けない村瀬心だが、悪条件をものともしない圧勝で進化を証明。「初めて優勝できたので本当にうれしく思う。次につながる。(強い)風もあったし本当に難しいジャンプ台だった」と笑みを浮かべた。

 決勝は強風で開始が遅れ、特設ジャンプ台の斜面はぼこぼこに。助走がしづらい上に、踏み切り台の硬さも足りず「練習でも何もできず、今までで一番難しかった」と振り返る。そんな中で昨季のルーティンからそれぞれ横半回転ずつ難度を落として対応し、1回目の3回転で大きくリードすると、2回目も2回転半技を高々と決めた。オフにはライン取りの改善に着手。悪条件の中でも実力を発揮し、五輪女王に23・75点もの大差をつけた。

 18年12月、米国でのトレーニング中に右膝蓋(しつがい)骨を折る大ケガを負い、1シーズンを棒に振った。同じ日本人の岩渕麗楽や鬼塚雅らが各種大会で結果を残す中、W杯では復帰後も最高は2位。今回はライバルたちが苦戦する中でタイトルを手にし、「復帰してまだ優勝したことがなかった。本当にうれしい」。満面の笑みを浮かべた16歳が、初の五輪でも笑顔を輝かせる。

 ◇村瀬 心椛(むらせ・ここも)2004年(平16)11月7日生まれ、岐阜市出身の16歳。4歳でスノーボードを始め、ジュニア時代から国際大会で活躍。18年5月にノルウェーで開催されたXゲームに13歳で出場して初出場初優勝。得意技はバックサイドダブルコーク1260。ムラサキスポーツ所属で、現在高2。1メートル53。スロープスタイルとの2種目で五輪出場を目指す。

 ▽スノーボード・ビッグエア(BA) 高さ30~40メートル、斜度20度以上の台から約70メートルの助走を滑り降り1回のジャンプ技で競う。技の難易度や大きさ、出来栄え、着地の安定性などを10点満点で採点される。W杯では予選は2回の試技のうち高い方の得点、決勝は3回の試技のうち2回分の合計点を競う。五輪は18年平昌大会から正式種目として採用され、北京五輪が2回目となる。

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