【体操】杉原愛子 床運動で村上茉愛に続く日本勢2人目の金メダル 26歳ベテランが異例の復活

[ 2025年10月26日 04:45 ]

体操 世界選手権最終日 ( 2025年10月25日    ジャカルタ )

世界選手権女子種目別の床運動で優勝した杉原(AP)
Photo By AP

 種目別決勝が行われ、女子の床運動で杉原愛子(26=TRyAS)が13・833点で自身初の表彰台となる金メダルに輝いた。17年、21年大会の村上茉愛に続く日本勢2人目の頂点。14・166点の平均台は銅メダルで、6年ぶり5度目の出場で初の表彰台に立った。男子は個人総合3連覇を果たした橋本大輝(24=日本生命・セントラルスポーツ)が鉄棒で銀メダル、初出場の角皆友晴(19=順大)が平行棒で銀メダルを獲得した。

 後続の得点を待っていた杉原は、金メダルの吉報が舞い込むと大粒の涙をこぼした。初出場から10年で上り詰めた世界一の座。演技直後の満面の笑みと対照的な、くしゃくしゃな泣き顔に万感の思いが表れた。

 「ほんまに感謝の気持ちでいっぱい。一番いい演技ができて、結果につながってめちゃくちゃうれしい」

 得意の床運動で表現したのは自らの体操人生だった。16年リオ、21年東京と2大会連続で五輪に出場し、22年に一度は第一線から退いた。指導者や審判員などを通して体操の楽しさを再確認。翌年に復帰したストーリーを表情豊かに演じた。終末技の屈伸2回宙返りを決め、頭の上に両手で王冠の形をつくる締めのポーズは女王になる自身をイメージしたもの。落下のミスでメダルを逃した個人総合での悔し涙を、うれし涙に変えてみせた。

 設立したTRyASの社長業とプロ体操選手を兼務し、スパッツ型レオタード「アイタード」をプロデュースするなど新たな風を吹き込む存在。そんな26歳のベテランには、6年ぶりに出場した今大会で伝えたい思いがあった。大学卒業を機に引退する女子選手が大半を占める女子体操界。「人それぞれ花の咲く時期が違うからって」。まさにその思いを体現する、価値ある金メダルになった。

 ◇杉原 愛子(すぎはら・あいこ)1999年(平11)9月19日生まれ、大阪府出身の26歳。東京・藤村女高、武庫川女大出。4歳で競技を始め、15年NHK杯女子で初優勝。16年リオ五輪で団体総合4位、21年東京五輪同5位。平均台で「スギハラ」の技を持つ。23年に設立し、代表を務めるTRyASの社名には「何事にも挑戦していく」の意味を込めた。1メートル52.5、44キロ。

続きを表示

「村上茉愛」特集記事

「羽生結弦」特集記事

スポーツの2025年10月26日のニュース